まとまらない「ずーん」とした後味|コーチが観た5月の映画【3選】
今月は、テイストが違う3作品。
それぞれ「ずーん」とくる後味があるけれど、ずーんの方向性は様々です。
悪は存在しない
自然に囲まれた長野県水挽町で娘の花と暮らす巧。代々この土地で、自然の恵みを受けながら慎ましい生活を送っていた。そんなある日、近くの土地に芸能事務所がグランピング施設を建設する計画が持ち上がる。
やがて地元住民への説明会が開催されるが、住民に納得できない点も多く、静かな生活に動揺が見え始める。。
<感想>
ラストシーンが衝撃で、いろんな解釈ができてしまう不思議な映画でした。1人で観たらめちゃくちゃモヤってしまうかもしれない。
気づかないうちに沼に足を取られたような感覚でした。
私のお気に入りは、芸能事務所の2人が東京から水挽町へ向かう車内の会話。めちゃくちゃリアルで、どんなに説明会で四苦八苦しながら立ち振る舞っていても、「これが人間味だよなぁ」と思えたシーン。
青春18×2 君へと続く道
18年前の台湾。高校3年生のジミーは、バイト先で日本人バックパッカーのアミと出会い、彼女に恋心を抱く。アミもまた、ある秘密を抱えながらもジミーにひかれていく。しかし突然アミの帰国が決まってしまう。
そして現在。人生につまずいた36歳のジミーは、かつてアミから届いたハガキを再び手に取り、日本へ向けて旅立つ。
<感想>
台湾の異国情緒と、日本の美しい(本当に!)風景に見とれました。36歳になったジミーが日本を巡る、ロードムービーのような雰囲気が好きだったな。恋愛モノではあるけれど、人生の旅物語みたいな映画でした。
漫画喫茶の黒木華が最高。
旅したくなります。そして、ジミー役のシュー・グァンハンがかっこ良すぎて驚き。(特に36歳の方)
関心領域
第2次世界大戦中、アウシュビッツ強制収容所と壁一枚隔てた屋敷に住む収容所の所長とその家族の暮らしを描く物語。
以下、グレイザー監督のインタビューより。
<感想>
収容所の隣に暮らす所長の家族にフォーカスし、アウシュヴィッツの中で行われていることについて、絵的には見せずに、音で伝えてくる手法。
今思い返すと、家族を見ているうちに、私自身が収容所からの音に鈍感になっていた時間があったような気がします。
共犯者になる、見て見ぬふりをする、反対の声を上げる、支援する・・・世界で起きていることにいずれのスタンスも取ることができるけど、自分はどれを選ぶのか。大層なことはできなくても、「関心領域」に入れておくことが大事。
【パーソナルコーチングをしています】
人生のままならなさって、ありますよね。
「こんなはずじゃないのになぁ」と毎日仕事をこなしていませんか?
そのままならなさ、ぜひ一度話して吐き出してみてください。
6月の体験セッション募集、残り4枠です。
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