上手い初回アポは、エンドユーザー×市場視点。#自分を磨くnote
私は内勤のマーケティング職ですが、週二を目途に営業同行にいきます。
そうして複数の営業マンの話を聞いていくうちに、最近、上手くいきそう(受注に繋がりそう)な場合とそうでない場合の違いに気づきました。
今日は非営業マンの私が、営業現場で気づいた「初回アポのポイント」を言語化してみます。
■エンドユーザーや市場にも着目する
初回のアポで相手に前のめりに話を聞いてもらえて、雰囲気が総じて良い商談になったときは、何が充たされてるのか? を整理してみました。
まず最初は「相談をくれた企業の『組織内』の話だけでなく、『エンドユーザーや市場』にも着目する」という点です。
私はSNSを活用したマーケティング・PRの支援会社に所属しています。商談では「原稿作りが……」とか「キャンペーンを回すのに人員が……」など、リソースの話が先方から振られがちです。
ただ、そもそもSNSマーケティングではKGIを達成できない場合や、商品サービス自体に独自性がなく良いコンテンツがSNSで作れない場合もあります。
なので、お客さんの目下の不安や悩みにフォーカスして回答していると、かえって誰も幸せにならない事態も起こりえます。
一方、良い営業の場面では、こんな会話があります。
・どんな商品で、何が特長だから、ユーザーに受け入れられているのか
・誰がターゲットの商品サービスで、価格は他社と比べて安いのか高いのか
・何が原因で売れているのか(売れてないのか)。最も成果が出ている販売チャネルはなにか
・実際のユーザーや、関連メディアの反応はどうか
見ていただいて分かるように、上記は特に難し話をしていません。
ただ、5フォース分析やマーケティング4Pなぞって担当者に回答してもらう、それだけです。
つまり、外部のプロである私たちに、社内事だけでなく社外事(ユーザー、市場)について、先方社内のステークホルダー間の意見をぶつけてもらい、会話のなかで商品や市場を再認識してもらうと、総じて良い商談になりやすい実感があります。
■商談中は相手にとって役立つことに徹する
次に商談のスタンスについてです。特に先日、同行した営業は刺激的でしたので、解説します。
前章のように、先方のエンドユーザーや市場について認識がすり合ったうえで「では実際、ウチはSNSマーケティングを取り入れるべきか?」という話題になったときでした。
弊社の営業担当は、まず端的にこう伝えました。
・正直、現状SNSをフルで導入するメリットは比較的ない
・今実施している運用も、このSNSは合わず、辞めたほうが良い
・仮にやるとしたら、このパッケージを最小で実施するくらいが現実的
支援会社としての宣伝やポジショントークはほぼ抜き。加えて、それ以降をすべて質問タイムにして、先方社内の不安を取り除くことに徹していました。
せっかく私がセミナーを運営して、取ってきたリードだったこともあり、正直隣でギョっとしていました(笑)。
ただ、同時に「あぁ、商談とは本来、相手に役立つことに徹するものなのかも」とも思いました。
ステークホルダーの数が多く、単価が比較的高く、検討期間も長いBtoB営業は、特に当てはまるのかもしれません。
初回のアポが終わったあと、その営業担当は「Aさんは正直すぐ導入してくれないかもしれない。でも、Bさんは前向きだったから、いつか発注してくるかもね(インサイドセールスにフォローしてもらおう)。」と私に言って、不敵に笑っていました。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この #自分を磨くnote では25歳で結婚し、ベンチャー企業でCMOを務めながら、あちこちで靴を磨く私(こひ)が、
特に若手のビジネスパーソンを対象に、普段の生活やマーケティングのお悩み、革靴の汚れをスッキリさせます! 次回もお楽しみに。
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