【まったり経営学43】『世界標準の経営理論』38〜企業組織のあり方と経営理論〜起業とか独立とかの前にまずは、時代の変化を捉えて、組織に対する自分の常識を疑え。
さてと、2年前の感想から
見出しとしては、
経営学とは組織の学問である
マクロ視点からの企業組織のあり方
本章では、
組織とは、企業とは
企業の存在範囲を決める5つのドライビングフォース
ドライビングフォース
ドライビングフォース 1効率性
ドライビングフォース 2コンピタンス
フィリップスCEOジェラルド・クライスターリー:2002年
リアル・オプションの視座=コンピタンス視点と親和性高い
ドライビングフォース 3パワー
企業間提携(アライアンス)を組むことで成立する「企業連合」
ドライビングフォース 4アイデンティティ
4アイデンティティを社会学ベースからも説明
ドライビングフォース 5ソーシャルネットワーク理論
メタ・オーガニゼーション
時代とともに変化する、あるべき組織の姿
1レッド(衝動型)組織:中世(パワーの時代)
2オレンジ(達成型)組織:産業革命以降(効率性の時代)
株主
3グリーン(多元型)組織:21世紀(認知・アイデンティティとネットワーク中心性の時代)
グリーン型組織のリーダーに求められるもの
グリーン型組織における人のつながり
4ティール型(進化型)組織:これからの未来(中心のいないネットワークの時代)
自律分散ネットワークの組織(ティール型組織)における人のつながり
グリーン型とティール型の比較
中心のいない自律分散ネットワークの組織
HILLTOP=歴代の経営者が、常に<人がすべき働き方は何か>を考えた会社
自律分散ネットワーク組織が進むこれからの未来では、
企業は死んではいけないのか
死ねない現代企業
まとめ
てな感じかな🤔
ポイント
関連記事
参考リンク・図書
これは、この章で実際に紹介されてる本。
読んだことはないんだけど、まあ、
5つのドライブフォースの軸=コア・コンピタンス
だからね〜〜〜てか
コア・コンピタンス=事業の核
もない会社がどうやって、年数だけかけて
WEBデザイン→ブランディング→アイデンティティ
を形成していくんだろうとは思うけどね🤔
今回の感想
(他の章も含めてだけど)この章にもきちんと触れてたから、これまでの記事で
「社長になりたいだけで今時会社を起こすのは厳しくないか?やりたいこととか核たる事業もないのに儲かるからとか独立したいからだけで、独立するIT系の起業なんかは特に最悪」
って書いてたんだよね〜〜〜〜🤔
まあ、コア・コンピタンスがなく、「社長になりたい、独立したい」って憧れだけで起業する人で多いなあと。
個人的な海外と日本の起業家の違い
海外:やりたい事業やコア・コンピタンスがしっかりしていて、起業。事業をしながら必要が出てきた時に、法人設立。
日本:やりたい事業やコア・コンピタンスがなく、とにかく起業。事業も軌道に乗っていないし必要もないのに、いきなり法人設立。
これからの時代は、
社長になる、人の上に立つ、リーダーシップ
の前に、
そもそも、会社って形態自体がいらない
って時代になってきてる。フリーランスでも自分の技能だけで飯が食える手に職をつけた人なら特にそうで、
リカレントやリスキリング、学び直し、人材流動化
みたいにいろんな言葉遊びはしてるけど、詰まるところは、
会社に属さなくて、一人でフリーででも生活ができるような手に職を付けて、しっかり税金だけ納めてほしい。国はそれ以上、何もしないけど。
って言いたいだけでしょ👀そんな感じで、社会や組織に対するニーズ自体が既に変わりつつあるし、資源依存論的にも、株式会社化するデメリットに気付いて敢えて株式会社化しない組織も増えてるのに、
既存の会社とか株式を前提に、新卒一括採用とか経済分析してる
時点で、既に時代に合わなくなってくる。実際、企業側の採用に求める人物像が、
自分でビジネスを展開できて、何でも一人で熟せるような人が欲しい
その中で与えられたタスクを社長になったつもりで自分で切り盛りできる人
みたいに都合よく変えてきてるのに、それってすでに裏を返すと、
そこまで一人でできる人なら、もはやその会社に所属する意味すらないじゃん
ってなっちゃうでしょ。これまでの記事で何回か書いてるけど、それってもはや
組織ですらなく、ただの集団=個人の群れ
って感じだし、自分たちの組織を時代に合わせて、都合よく組織を維持するためだけに、都合よく変えてるのに、
自分たちで、組織自体が既に変容してることも、組織が成り立たなくなってるってことに気づきもせずにね。
👉自称、プロ経営者の最終目的=パーパスは詰まるところ、
組織が残ればそれでいい
👉まさに、ゴーイングコンサーン
なだけだからね。自分たちで、
本当に優秀な人にとっては、もはや(自分たちも含めた)企業とか組織自体が既に要らない
と認めてしまっているようなもの。そんな
時代の変化=ケイパビリティ
でどうなるかわからない時代に、前近代的な考え方で、世界標準の経営理論さえ触れもしないままに、
「ただ独立したい」
「社長になりたい」
ってだけで、それを実現したところで、その頃には、
「アイツ未だに法人設立とか社長になるとか言ってるよ」
「今時会社なんか起こしても優秀な人材ほど集まらないって知らないのかよ」
「アイツこんな時代にわざわざ会社起こしちゃってるよ」
って揶揄されなきゃいいけどね👀
別に会社を起こすとか法人化するってことが悪い
って言ってるわけじゃなく、
業種とか時代のニーズ、最新技術や学問の変遷
なんかに触れもせず、
既存の自分の常識とか思い込みだけで、
ただ闇雲に、
必要もないのに起業とか独立しても大して意味はない
って言いたいだけ。もちろん
本当に必要ならどんどん起業して法人設立すればいいし。
例えば、スマホアプリで個人的にAppStoreで公開してってだけ
であれば、
起業はおろか個人事業主の開業届すら要らない。
青色確定申告だけ毎年しておけばいい。
って時代で
ビジネスオーナーになんてなろうと思えば誰でもなれる時代なのに。
本当に賢い人は
それまでの常識で刷り込まれて、必要だと思い込んでることをやる前に、
自分の中の常識や思い込みを疑って、観察して、分析して、実証して、無駄なことをやらない(前章のQOEIモデル)
ま、最近はティール型って言葉が経営層には結構トレンドになってるみたい
だけど、既存の企業で、社長とか中間管理職なんかが既に存在してる組織で、
グリーン型👉ティール型に変更する
なんてある意味、
今までの自分たちの存在意義自体を自分たちで否定する
=自殺行為に等しい
から、実現することは困難だし、相当時間がかかるか時間を掛けてやってもいろんな社内政治圧力が働いて実質は、
骨抜きなティール型 ≒ グリーン型
で終わりだと思う。
「ティール型導入しようとしてる私自身がこの組織の社長なんだけど、
じゃあまず、社長って肩書き自体が要らないよね〜〜〜」
ってならないでしょ👀?
それまでグリーン型までの組織でリーダーとか役職付きでやってた人たちからの反発や妨害もあるだろうからね👀
第一、
でも話したけど、
「今日からティール型に向けて、うちの組織は変わります」
👉センスメイキング
でどこから来たかも分からない
馬の骨=自称、プロ経営者
にいきなりそんなこと言われて、
そのまま上司が言うことだから
組織が決めたことだから
って否定も抵抗もしない、従順に従うだけの人ってある意味、
(前章で書いた)アントレプレナーシップがない人
だから、それはそれで
自分たちが求めてる現在の人物像には既に当てはまってない
んだけどね。
既存の企業とか組織っていかに自己矛盾の塊で
行き当たりばったりで自己都合でコロコロ目先で反応してるだけで、
👉自己矛盾すら気づけてない
=ガバナンスが空文化しちゃってる
ってことが透けて見えてくるでしょ👀
しかも分析も出来てなくて、
自分たちが求めてるひとりで独立できるくらい技術やスキルの高い人ほど、人から指図されるのが嫌いってことも知ろうとしない
それで会議だの業務の煩雑な雑務をいくら言っても改善しない
ツールを作ってやっても会社でトップが決めない限り触ろうとせずに、効率の悪い作業をやり続ける、強いられる
改善点の提案を組織人の常識で文句と誤解して受け付けない、我慢だけを強いられる
のであれば、別に
そこで働く必要ないもん
だって仕事自体選べるし、
勤めなくても自分で飯食っていけるもん
で専門性が高い人ほどすぐ辞めちゃうし、そんな会社に集まらないよ〜〜〜〜そんな人にとって、
アントレプレナーシップ自体は、
自分の本業で発揮すればいいだけなんだから。
そもそも、(よくてグリーン型な)組織の中で優秀だった人が、
それまで培ってきた組織人としての感覚
👉自分たち自身がアントレプレナーシップがない人
が、目先の自分たちに都合のいい人物像で
アントレプレナーシップがあって、
元々組織自体が要らない人
を雇ったところで、
能力を十分に発揮させることも、使いこなすことも出来るわけないでしょ👀
結局、ティール型なんて時代のトレンドに過ぎないし
それでもやりたいってゆーのであれば、
元々、組織が存在するどこかの企業でそれを実践しようとするより、
自分で起業してゼロからティール型で組織を構築する方がよっぽど簡単
👉抵抗勢力がいないからね
実際、TSMCやアームみたいな半導体の設計図だけを書くような会社
だったら、ティール型にマッチしやすいだろうね。
プロジェクト単位で人を集めればいいだけだから、専門性の高い技術を持ってる人ほど、そういう雇われ方に馴染みやすい
会社側も人件費を恒常的に捻出しなくてよくなる
設計図とかコード書くくらいだったら、オンラインで全てやろうと思えば、Gitなんかを使って出来なくはない
会議や打ち合わせも、SlackやTeamsなんかで出来なくはない
👉事務所すら要らなくなる。
人件費も固定費も必要な時だけ捻出で極力ゼロに近づける
=100%守りの経営を実現しやすい
しね。
まとめ
ゾンビ企業にするような経営者ほど、
ゴーイング・コンサーン=「会社は永続させないといけない」
ってだけしか頭にないから、リアル・オプションではなく(そんな言葉すら知らず、学ぼうともせず)、自分の経営者としての経験だけで
事業機会を判断して、巨額の投資
↓
会社が傾きました
ってことが多すぎるんだけどね。
最後に聞きます。
あなたの頭で勝手に常識と思い込んでる企業や組織が必要ですか?
あなたの事業でわざわざ株式会社化する必要がありますか?
あなたの事業でわざわざ法人化する必要がありますか?
あなたのコア・コンピタンス(=専売特許)は何ですか?
あなたの事業の最終目的は何ですか?
その最終目的とあなたが選んでる経営スタイルは矛盾してませんか?
ただ憧れやイメージ、見栄だけで、独立起業と思ってませんか?
なぜ、独立や起業をする必要があるのですか?
あなたのやりたいことって独立起業しないと出来ないことですか?
今まで働いてきた組織で、独立後にも発揮できるどんなアントレプレナーシップを発揮(=破壊的な創造 or 創造的な破壊)してきましたか?
結局は、
メキシコの海岸沿いの小さな村に、MBAをもつアメリカのコンサルタントが訪れた。
ある漁師の船を見ると活きのいい魚が獲れている。
コンサルタントは聞いた。
「いい魚ですね。漁にはどのくらいの時間かかるのですか?」
「そうだな、数時間ってとこだな。」
「まだ日は高いのに、こんなに早く帰ってどうするのですか?」
「妻とのんびりするよ。一緒にシエスタを楽しみ、午後にはギターを弾きながら子供と戯れ、夕暮れにはワインを傾けながら妻と会話を楽しみ、それで、寝ちまうよ。」
それを聞いてコンサルタントはさらに質問をした。
「なぜもう少し頑張って漁をしないのですか?」
漁師は聞き返した。
「どうして?」と。
「もっと漁をすれば、もっと魚が釣れる。それを売れば、もっと多くの金が手に入り、大きな船が買える。そしたら人を雇って、もっと大きな利益がでる。」
「それで?」と漁師は聴く。
コンサルタントは答える。
「次は都市のレストランに直接納入しよう。さらに大きな利益がうまれる。そうしたら、この小さな村から出て、メキシコシティに行く。その後はニューヨークに行って、企業組織を運営すればいいんだよ。」
「そのあとはどうするんだ?」漁師はさらに聞いた。
コンサルタントは満面の笑みでこう答えた。
「そこからが最高だ。企業をIPOさせて巨万の富を手に入れるんだ。」
「巨万の富か。それで、そのあとはどうするんだい?」と漁師は最後に質問した。
「そしたら悠々とリタイヤさ。小さな海辺の町に引っ越し、家族とのんびりシエスタを楽しみ、午後にはギターを弾きながら子供と戯れ、夕暮れにはワインを傾けながら妻と会話を楽しむ。のんびりした生活を送れるのさ。」
漁師はため息をつき、やれやれ、という顔で一言を付け加えた。
「・・・・そんな生活なら、もう手に入れているじゃないか。」
さてと、次回は
第5部もいよいよ、次で、最終章だねえ🤔最後は最後を飾るに相応しいテーマ
ビジネス
について語った
の感想を書いてく〜〜〜🕺
ま、自分のビジネス像について定義すら出来ないと、コア・コンピタンス(=専売特許)もどんなマネジメントをするか(=経営スタイル)も決まるわけないからね🤔
キーワード
「あなたにとってビジネスとは何?」
この質問って結構、居酒屋とかでやっても面白くて
一生従業員とか管理職で終わる人=ビジネスオーナーになれない人👉従業員や中間管理職に向いてる人
に振ると、
「そんな質問面倒臭い」
「そんな質問する人自体が面倒臭い」
で敬遠されることが多いし、自信満々な独立思考が強いだけな意識高い系や学生さんに振ると、
「ビジネスは、ビジネスですよね?(何、当たり前な質問してきてるんですか?私分かってます。えっへん)」
みたいな人が多いんだけど、同じ質問を社長さんとか実際に個人でビジネスを動かしてるビジネスオーナーさんや個人事業主さんだと、どんだけベロベロに酔っ払ってても、
「俺にとってはビジネスとは遊び」
「私にとってはビジネスとは学び」
「自分にとってはビジネスとは趣味の延長」
って感じで、
即座に明確に答えられる人
ばかり。そんでオイラにとって、これまでの記事で書いてるとおり、
「ビジネスとは、他人の困りごとをケアする(助ける、解決する)」
なんだけどね。ビジネスオーナーとか創業を目指してる人であれば、創業した後ででも、
「あなたにとってビジネスとは何?」
って質問に即座に答えられるように意識して活動すればいいと思うし。この質問って、自分で創業するとかビジネスオーナーになると考えてる云々じゃなくって、
その人がビジネスオーナーに向いてるか向いてないか
の線引きが、一瞬で、できるから面白い。
ま、居酒屋とかでやってみてね〜〜〜〜。
実際にこの質問をやったこともなく、ビジネスオーナーに向かない人ほど、
やる前から、
プロスペクト理論=そうなるとは限らない
で、それがバズったり、世間で定着するまで、
一生やろうとしない。
ま、一事が万事で、
面白そう
マジか!やってみよう
と思ったことでも、
すぐに実践しようとしない
👉フットワークが重い
から、
商機(=ビジネスチャンス)を失う
てか、
自分でビジネスチャンスを失ってる人
👉ビジネスオーナーに向かないことを露呈してる
んだけどね。
バズったり、トレンドになってからやるのも自由なんだけど、バズってる、トレンドになってる時点で、他の人もそれに気づいてるんだから、そこからやり始めても
自分で競争相手を増やしてからビジネスに参入するようなもの
👉最小限の経費で最大限の収益を上げる
=ビジネスの極意が分かってない
=やはり、ビジネスオーナーに向いてない
ま、質問するだけならタダなんだから、
💃いずれ独立したいとか起業したいって言ってる人に聞いてみて🕺
その人が即座に答えられないか、自分に落とし込みが出来てないなら、
自分のやろうとしてるビジネスモデルすら固まってない
👉まだ独立や起業には早いか、
それを突き詰めて考えられないなら、
そもそもビジネスオーナーに向いてない
=素養がない
ってことだからね。ビジネスって、自分で保有してしまうビジネスオーナーになってしまうと
ビジネス=自分の生き方
だから。ま、
ビジネスオーナーに向いてるか、
従業員や中間管理職に向いてるか
は、所詮、
個人の向き不向き=特性、個性
であって、
ビジネスオーナーに向いてる=良い
ビジネスオーナーに向いてない=悪い
みたいな
善悪
な話をしてるわけではないからね。
ただし、
憧れやイメージ、見栄、現状への不満なんかで、
「ビジネスオーナーになりたい」
「独立起業したい」
「時代の流れだから〜」
「ビジネスはビジネスだから〜」
で、
ビジネスオーナーに向いてないのに、独立起業するとか
悲惨な未来しか待って無いでしょ?
だって向いてないんだから。
たったひとつの簡単な質問で向き不向きが分かれば、
わざわざ起業して破産してから気付くより、
よっぽどリスクもコストも少なくて済むでしょ👀
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