「ごめん、今日は男の子の日なんだ」と言われた日【4言目】
女性には、月に一度女の子の日――生理がやってくる。
個人差はあるが、それは日常生活に支障をきたすほどである。
数日間、出血し続けるだけでなく起き上がれなくなるほどの痛みに襲われたり、吐き気がすると思ったら食欲が爆発することもあって暴飲暴食を衝動的にしたくなったり、厄介なのは、出血し始める前から理由の分からないイライラや落ち込みがあることだ。
今では、生理によるホルモンバランスの変化によって、イライラしてしまうことが市民権を得始めていて、男女ともに理解が広がっているのでは肌感覚で思っている。
それもあってか、恋人は漠然としたイライラがあるときは「今日は男の子の日」だと宣言する。
最近までは、女の子の日からただ男の子の日だと言っているだけだと思っていたけれど、調べてみたところ、本当に男の子の日はあるらしい。
つまり、男性にも生理があるのだ。
女性のように出血があるわけではないが、骨盤周期や睾丸周期と言われる約28日周期によってホルモンバランスが乱れることにより漠然としたイライラや落ち込みが見られることもあるらしい。
ということは、男性にも女性と同じように生理によって月に一度イライラしてしまうの市民権が確立する。
この事実を知るだけで、随分とコミュニケーションの心持ちが違う。
イライラしていても、これは生理で体の仕組み上仕方がないと理解し処理できるし、相手にも原因が分かっているから説明しやすい。
本人が漠然としていて説明できないイライラに対して、感知した側は「なんで今日はイライラしているんだろう」「なんか怒らせたっけ?」と余分に悶々としなくて済む。
原因が分かれば対応しやすい。
体の仕組みによって、一時的な情緒の変化あることをお互いに知って、お互いに理解して、日常生活のコミュニケーションに活かす。
知るって大事だ。そして認めることも大事。
もっと多くの人が知れば、自分の喚起された感情との付き合い方も相手とのコミュニケーションもよりよくなるんじゃないか。
自分が思っているよりも、自分の想いや考えは相手に伝わりにくい。
だから、お互いに「今日は女の子の日」「男の子の日」と言い合えて、助け合えるようにしたいと思った今日の学びだった。
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