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美味しくないと思っていた脱脂粉乳を急遽買ってみたわけ
「国産脱脂粉乳から服を創る」という文言が目に飛び込んできて、偶然知ったクラファンがあった。
え、脱脂粉乳から服が作れるの? どうやって?
それが私がこのクラファンページに飛んだ最初の動機だった。
そこには、脱脂粉乳の過剰在庫の現状が書かれていた。
脱脂粉乳といえば、かつて給食で出てくる美味しくないやつというのが私の中であったイメージ。口にした記憶もないのに、「脱脂粉乳=美味しくない」の公式が作り上げられていた。
脱脂粉乳は、乳製品の需要と供給の調整弁の役割も果たしています。生乳はそのままでは腐敗しやすいため、コロナ禍の大量生乳廃棄危機など、需給緩和の際には保存の利く脱脂粉乳に加工することで、廃棄される生乳の発生を防いでいます。
今、脱脂粉乳がどのように使われているのか、そもそもスーパーのどこに売っているのか、自分たちが口にするどんな食べ物に使われているかも知らなかった。
それから、脱脂粉乳が過剰在庫によってどのような弊害を引き起こすのかも。
最も大きいのは、酪農生産基盤の弱体化につながることです。今回の過剰在庫を巡っては、北海道を中心に全国の酪農家が乳牛頭数を減らすなど、生乳生産の抑制を強いられました。
生乳の自給自足率は100%と確か、ハイチュウの包み紙の豆知識で知って衝撃を受けたのだけど、もしかしたら今後それが揺らいでしまうのか?
せっかく誇れることなのに、酪農家が減るということは、豊かな食文化が崩れる可能性があるということだ。それは、食事大好きな私にとっては嫌すぎる。
このクラファンを知ってから、少しだけ自分の行動が変わった。
脱脂粉乳を買うようになったのだ。
よく行くスーパーにはスキムミルクと書かれた商品は2つだけ。一つは原材料名に脱脂粉乳だけでなくいろんな添加物が入っていて、もう一つは原材料名脱脂粉乳のみの雪印メグミルクの北海道スキムミルク。赤いパッケージの北海道スキムミルクをかごに入れた。
パートナーには「そんな一人が買ったところで課題解決にはならないし、その行動が課題解決に直結するとは思わない」と言われた。確かにそうかもしれないけれど、私は買い物は選挙と一緒だと思うのだ。どんな社会を望むのかは私たちの一つひとつの消費活動だって大きく関わっている。たった小さな一票かもしれないけれど、選挙と同じく投票しない理由にはならないと思うのだ。その小さな一票が大きな力を持つことだってあることを知っている。
大さじ2に140mlのお湯で牛乳に代用できるらしく、コーヒーに入れても美味しいということだったので、早速コーヒーを淹れてスキムミルクを溶かした。
脂肪分が少ないし、低脂肪乳のような水っぽい感じがするのだろうかと思っていたけど、カフェオレにして口にした瞬間驚いた。思っていたよりもミルキー。ちゃんと牛乳感を感じる。
これは……楽だぞ?
ブラックコーヒーよりもカフェオレが好きな私は、毎度牛乳を温めてからコーヒーを淹れていたのだが、これがちと面倒臭かった。
けれど、スキムミルクなら先にカップに必要な分だけスプーンで入れておきコーヒーを注げば簡単にカフェオレになってくれる。
便利だ……カフェオレを作るたび私はその気楽さに感動した。
ミルクココアを作るときも、ココア粉末とスキムミルクをカップに入れてお湯を注ぐとホットミルクで作ったようなリッチなココアを楽しめる。お湯で作って何か違う……とがっかりすることもない。
人生で初めてのスキムミルク活用。その道は結構明るいぞ。
買い溜めするタイプかつ徒歩で買い出しをするため、牛乳の本数は制限されるし、開けたらすぐに使わなくちゃ! とバタバタしていたけど、スキムミルクも併用することで気楽に負担少なく牛乳感を楽しめる。
とても小さな変化かもしれないけれど、私はとても感動してしまって、この手軽さを一人でも多く伝えたいと姉妹に力説したり、そして今こうしてnoteに書いたりしている。
コーヒーなどで使うクリ―ミングパウダーは、添加物等の原材料が気になったり、主要原料が乳製品由来じゃなかったりして手を出しにくかったのだが、スキムミルクを知ることで私の中で楽ちんコーヒータイム革命も起きたし、口にするものの安心感と少しでも応援したい気持ちを行動に移せることへの自信に繋がった。
クリ―ミングパウダー難民、牛乳の使い勝手にお悩み中の人はぜひ私と一緒にスキムミルク活用を楽しもう。
クラファンが気になる人は下記リンクをクリック。
残り2日なので少しでも気になったすぐにポチること。
自分の視野を広げてくれたこの取り組みに感謝。
すべてに手を差し伸べることはできないけれど、これからも私にできることを私にやってみようと改めて奮い立たせてくれた挑戦。これからも応援しています。
へんてこだけど気持ちは込めた私なりの北海道酪農家さんたちとこの取り組みを行う株式会社Blueprint oneの鈴木さんへのラブレター。
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