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神々の罪と罰

九條です。

私は以前に「仏様は罰を当てないが神様(神々)は罰を当てる」と申しました。

私が思うに、いちばん怖い神罰はどのような罰なのかと申しますと…

命を落とす事でもなければ、身のまわりで何か怖ろしく悪い事が起こるわけでもない。

そういう自分自身にとっても周りの人たちから見ても「分かりやすい」罰は、実は軽い罰なのだと思います。

私が最も恐ろしいと思う罰は、それは自分が狂ってしまう事。自覚に乏しく、周りの人たちをその狂った世界に巻き込んでしまう。

八百万やおよろずの神々の庇護下にある人を恨んだり、妬んだり、貶んだり、呪ったり、危害を加えようとしたりすると、そうなる。

「正気を失う」

それはもはや、私たち生身の人間には如何ともし難い。ただ、その事を理性と知性の光をもって見抜く事はとても大切な事だと思います。

日本の古典文学(とくに中古文学など)を読んでいますと、歴史上には登場しないそういう人たちがたくさん出てくると思います。

古典の作者は見抜いているわけですね。^_^

©2023 九條正博(Masahiro Kujoh)
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