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お礼の鐘

九條です。

今日は仕事始めでした。朝一番に朝礼があり、その後、午前中は他部署の人と会うと「おめでとうございます」などと挨拶を交わしました。

お昼を過ぎてからは、職場内での新年の挨拶はほぼなくなり(来客には挨拶しますが)15時過ぎまで普通に業務。その後は部署内で年末年始の休み中のことなどを和やかに談笑しました。

夕方の帰宅時、大阪の日本橋へ寄って買物をしました。その後、普段ならそのまま地下鉄に乗るか南海電鉄の「なんば」駅まで歩いて南海電車に乗るのですが、今夜はもう少し歩いて日本橋の南端にある「恵美須町えびすちょう」駅から路面電車の阪堺電車はんかいでんしゃに乗りました。

この阪堺電車から降りるときには(バスと同じように)あらかじめ窓の横などにある降車ボタンを押して「チン」(新しい車両では「プーッ」)と鳴らします。そして電車が駅に到着してから運転席横の運賃箱に運賃を支払って(私の場合はICカードでピッと鳴らして)降ります。

私はいつも(阪堺電車に乗ったときには)運転士さんに「おぉきに」(標準語訳:ありがとう)と言ってから降ります。運転士さんも必ず「ありがとうございました」と返事をしてくださいます。

今夜はその後にひとつ特別なことが起こりました。

私が電車を降りて、運転士さんがそれを確認して扉を閉めて、そうして電車が発車しようとしたとき、最近では滅多に聞かない珍しい音が…。

「チンチン」

私は「おや、懐しい音!」と思い運転士さんのほうを振り返ると、運転士さんは(運転席に座りながら)私の方を向いてニッコリとお辞儀をしてくださいました。

懐かしい音。
そして、
運転士さんからのお礼の気持ち?

1月の凍てつく夜に、心が温まりました。

帰宅すると、1995年に私が和歌山市の市民講座で和歌山の文化財について講義したときに聴講してくださった人から今年も年賀状が。いつまでも覚えていてくださり、ほんとうに嬉しくて、さらに心が温かくなりました。^_^


※タイトル画像は2022年に撮影したもの。
©2022-2023 九條正博(Masahiro Kujoh)
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