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行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って!

九條です。

芸術の秋ですねぇ…。

金色に輝く晩秋の夕暮れを見て、私の頭の中でこの曲がリピートしました♪

イタリアの作曲家ヴェルディ作の合唱曲『行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って』です。

この曲は、彼が作ったオペラ『ナブッコ』の中で歌われる歌です。

その歌詞は『旧約聖書』の中の「バビロンの流れのほとりに座ってシオンを思い、私たちは泣いた」の一節に由来しています。

歌詞もメロディも非常に美しく、現在では「イタリア第二の国歌」と言われています。

今回はとても美しく厳かな雰囲気の動画を選びました。^_^


ジュゼッペ・ヴェルディ(1813〜1901年)作
オペラ『ナブッコ』(1842年初演)より
合唱曲『行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って』(6分27秒)※歌は1分17秒あたりから始まります

【歌詞】
[原文(イタリア語)]
Va' pensiero, sull'ali dorate;
Va, ti posa sui clivi, sui colli,
Ove olezzano tepide e molli
L'aure dolci del suolo natal!

Del Giordano le rive saluta,
Di Sïonne le torri atterrate...
Oh mia patria sì bella e perduta!
Oh membranza sì cara e fatal!

Arpa d'or dei fatidici vati,
Perché muta dal salice pendi?
Le memorie nel petto raccendi,
Ci favella del tempo che fu!

O simile di Solima ai fati
Traggi un suono di crudo lamento,
O t'ispiri il Signore un concento
Che ne infonda al patire virtù!

(日本語訳)
行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って
行け、山や丘で憩いつつ
温かく穏やかな香りするところへ
甘いそよ風香る生まれた祖国へ!

ヨルダンの河岸に挨拶を
倒されたシオンの塔にも…
ああ、美しき我が祖国は、失われてしまった!
ああ、懐かしき、そして辛き想い出よ!

運命の予言者の黄金の竪琴よ
柳にぶら下がり、なぜ沈黙しているのか?
胸の中の想い出に再び火を灯しておくれ
過ぎ去りし日々のことを語っておくれ!

もしくはエルサレムの運命にも似た
辛く悲しき嘆きの歌を
もしくは主の心地よき響きを
この苦しみに耐え得る力を呼び覚ますために!

(日本語訳=意訳/九條正博)


では皆さま。ステキな晩秋の夕べをお過ごしくださいね。^_^


©2024 九條正博(Masahiro Kujoh)
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