m1misbrunnr

このnoteは、基本的には読んだ本の、読了直後の私の感情の覚書として利用していきたいと思います。

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最近の記事

感情の記録9 : 4/29 「すべてがFになる」森博嗣

高校同期と飲んだ帰りにBOOK-OFFに寄って好きな本をいくつか選んでもらったシリーズ1冊目。 ほぼ1ヶ月をかけて読んだためか、小説の特性か、直後の感情を書き記して覚えておきたいという気持ちは湧かなかった。 昔、ラストシーンのみドラマを見た記憶があるが、天才の描写が特徴的で良かった。レッドマジックの暴走理由とそれをつきとめられなかった理由などをプログラミング齧ったことない人が理解できるのかは謎。実際に真賀田四季博士はそもそも初めから子供を殺すつもりであったのかもしれない、最

    • 感情の記録8 : 4/4 「アノニマス・コール」薬丸岳

      3/31に、ジャケ買いのように、ブックオフで購入した。薬丸岳さんは名前すら知らなかったし、Lyu:Lyuを一時期狂ったように聞いていたせいでアノニマスという単語に反応してしまっただけ。その割には読みやすくて最後まで読めて良かったなと思う。文句しか言っておらず大変申し訳ないが……。今社内で論文を書いていて、延々と書いていて、事実を淡々と伝えるだけでも文章を書くということがとても難しいということを自覚しているのに、より高度な作業を行っているものに対して文句ばかりなのマジで申し訳な

      • 感情の記録7 : 3/26 「青の炎」貴志祐介

        私の今まで読んできた中で一番好きな本は貴志祐介の「新世界より」な訳だが、貴志祐介作品、なんだかんだでそれ以外を全然読んだことないんだよな(読み進めるのにかかる感情のコストが馬鹿でかいので)。 そんなこんなで一旦正座して読み始めたもの。 貴志祐介作品は「新世界より」「悪の教典」に続き3作目。 本当に良かった。大好きだった。私の一番好きな作家は貴志祐介だと言って良いかもしれない。 途中、曾根殺害当日から石岡を手にかける策を弄するまで、とにかく胃が痛くてこころを読み進めていた時の

        • 感情の記録6 : 3/? 「絶唱」 湊かなえ

          豆の上で眠ると一緒に、作者×タイトル買いした。 読了時の感情が特になかった。 ・尚美さんは憧れだ ・トンガ由来の全体の穏やかな雰囲気が良いなあ ・3人組で絶対あぶれるタイプだったなあ という気持ちはあったかも。 社会人2年目、防災関係の領域で仕事をさせてもらっているが、やはり災害関係の話には全然興味が無いのだということを改めて確認することとなった。 著者と私で人生を見た時の興味関心の領域が異なるのかなと思った。著者は、望まない役割を与えられた人の何かしらに関心があるよ

          感情の記録5 : 2/14 「流浪の月」凪良ゆう

          今年読んだ5冊の中で一番面白かった。大体2日で一気に読んでしまった。 高校同期T君の2022年ベスト本2冊目。 正欲を先に読んでしまったために、世界から理解されない立場の人間の主張がうるさいと錯覚してしまったことは少し残念だった。 その他、T君の好みに対する思考が止まらなかったり、彼氏と1ヶ月会えない時期の1,2日目で放心状態だったりなど、雑念が多く含まれてしまったことが少し残念。 そう思うくらい、純粋に楽しみたい、とても良い小説だった。 更紗の両親の描写が良い。あの

          感情の記録5 : 2/14 「流浪の月」凪良ゆう

          感情の記録4 : 2/10「豆の上で眠る」湊かなえ

          昔、湊かなえの告白を読んだ。 当時赤川次郎ばかり読んでいた私にとって、初めての後味の悪い結末で殴ってきた小説であった。 その他、パズルのような描写、鮮やかな急転直下のストーリーも相まって、数冊しか読んでいないものの、湊かなえは好きな小説家の一人として名前をあげる人だった。 豆の上で眠るについて。 題材自体は面白く、最初はイマイチ乗り切れなかったし勿体ぶるなという感想だったけど、全体の7割ほどのところではすごくテンポがしっくり来てラストまで一気に読んだ。 ラストにすごくスッ

          感情の記録4 : 2/10「豆の上で眠る」湊かなえ

          感情の記録3 : 1/20 「舟を編む」三浦しをん

          映画公開時、タイトルが気になっていた作品。「舟」を「編む」、簡単な言葉の組み合わせで固有名詞として成り立っている点が良い。 大渡海という辞書を出版するまでの奮闘記という形ではあるが、短編集としてよくできているという印象を受けた。 良い意味で軽やかで、読みやすい小説だった。 前情報から、「辞書編纂」の奮闘記のようなものを想像していたが、実際は「辞書編纂に関わる人たちの、辞書編纂の部分以外の人生」の話が主体であるように見えた。 短編の軽さで、入れ替わり立ち替わり大渡海に関わる

          感情の記録3 : 1/20 「舟を編む」三浦しをん

          感情の記録2 : 1/6「正欲」朝井リョウ

          久々に読書をする理由になった、高校同期T君の2022ベスト本。朝井リョウを読むのは初めて。 由美さんがえっちで、八重子ちゃんが気持ち悪かった。終盤、本編が幸せに向かっていく中で、冒頭の不穏な結末をどのようにして迎えたのか、不思議だった。 夏月と佳道が、修の心情を理解した部分が良かった。また、その2人の描写を通して、この世において人間との身体接触により得られる安心感は、性欲とは分離して存在していることがきちんと明示されていて良かった。 自分はマイノリティ側ですという顔をし

          感情の記録2 : 1/6「正欲」朝井リョウ

          感情の記録1 : 1/2 「女のいない男たち」村上春樹

          ドライブマイカー原作短編集。昨年映画を見た直後から、継続して読んでいたもの。 映画の脚本家の強さを感じた。映画は表題のドライブマイカーの登場人物で飾られてはいるが、テーマや要素としては本全体の短編集から拾ってきた要素が幾つも描かれていて、その上分かりやすいストーリーの流れまでが出来ていた。 村上春樹の良さはこれから理解していきたい。

          感情の記録1 : 1/2 「女のいない男たち」村上春樹

          3/30(木)方向性

          このnoteは、基本的には読んだ本の、読了直後の私の感情の覚書として利用していきたいと思います。 ~どうしてこうなったのか~ 2022年の暮れ、久しぶりに会った話の合う高校同期のT君が、読書家になっていました。おすすめの本を読んでみたのですが、良かったです。蛇足ですが、好きな本を紹介し合うって、その人の内面の大事なところを曝け出すことと同義であることが多いなと思います。とてもえっちで良いと思います。 元々本を読むことも文章を書くことも好きだったことと、ちょうどその高校同期

          3/30(木)方向性