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2023年3月を振り返る
3月は、26日(日)にアマチュア総合格闘技大会を控えていた月。
普段の68kgの体重から、試合当日に63.2kgまで減量する必要があった。
プロの試合の場合は、試合1日前に計量が行われて、翌日に本番の戦い。
アマチュアの試合は、基本的に当日計量をしてからそのまま試合という流れ。
自分は今まで、65.8kgの階級でアマチュアの試合に出ていた。
減量は、試合2日前に食事を少なくするくらいで、特にキツい思いをせず、
試合に出場していた。
鹿児島の格闘技道場に所属していた2017年7月頃に、アマチュア修斗九州地区大会に出たが、準決勝で敗退。
練習量が少ないことは自覚していたが、もう1つコーチとの会話で
「体重が軽かったかもね」
ということになり、次からは1つ下の階級でやろうということになった。
確かに1回戦から、相手の体格はデカいなぁと思っていた。
どうやら大体の選手は5kgくらいは落としてくるもんだということをここで知った。
減量5kg、10kgはプロ選手だけだと思っていた。
この時の経験を思い出し、6年ぶりの総合格闘技の試合に挑もうと、
練習をこなし、食事の調整などもしていた。
試合は、キツい戦いになるというのは百も承知だが、
試合前の練習は、他の選手も本番さながらの気合いでスパーリング(実践練習)をする。
そんな中で、日々の練習で致命的な怪我をせず無事乗り越えていくというミッションもある。
強度が高い練習をしていくから、どこかしら痛みを伴う。
自分は時々、練習中に内腿のローキックを何発かもらってて、
帰ったら、虐待のように大きめなアザが残っていたりする。
試合1週間くらい前になると、多くの選手は強度の高い練習を抑え気味にして、
自分の体重調整だったり、自分のメンタルを整えるために映画を観たり読書する時間を作ったりと、人それぞれの過ごし方がある。
大体は体重調整で、自分でトレーニングしてたり、水抜きで温泉やサウナに行ったりなどだと思う。
僕自身も、試合2日前ほどから、サウナでの水抜きをしていた。
大体1〜1.5kgを1時間程度で落としてたことをノートに記録している。
サウナに関しては、施設によって熱の効きが弱かったり、強かったりする。
僕が1日前に入った温泉施設のサウナは、かなり熱く、サウナ室から出た後に一瞬倒れそうになった。
普通整うためのサウナ室だから、まさか何kgも体重落とすために暑さに耐えてる人がいるとは店側は思ってもないだろう。
そのため、倒れてまでサウナで減量は絶対やってはいけない。
これを読んでいるアマチュア選手は真似しないように気をつけてほしい。
最後の水抜きでの減量は、普段サウナに入る時のように、ゆっくり出たり入ったりを楽しめる余裕で使ってほしい。
そのためにも、できるだけ1ヶ月前の食事調整である程度、体重を落とせていること。
(自分はこのとき、食事調整でうまく落としきれていなかった)
1回12分を超えるサウナは、NG。
食事は、1ヶ月前頃から夕食の炭水化物を控え始めてきた。
甘いお菓子・ケーキや揚げ物には、手をつけない。
僕は甘い物やお菓子は好きなので、ストレスを溜めないよう、
和菓子やつまみのラーメンピーナッツを食べる。
ケーキや好物のプッチンプリンの代わりに、ヨーグルトでしのぐ。
ダイエットは、こうした大好きなものを食べれないということがストレスになる。
しかし食べてもいい美味しいもの(グルテンフリー食材など)を、知っていることで、
食事時間を楽しめるし、満足感も得られる。
このようにアマチュアで格闘技の試合をする時でも、一般的な人から見たら考えれないような
減量や食事制限などのミッションがある。(個人差あり)
なぜなら試合契約の体重をオーバーしてしまうと、最悪の場合は出場は認められない。
もしくはペナルティ(減点1〜2点)が付いた状態での試合からスタート。
アマチュアの大会は、試合前のエントリーが完了した時点で参加費が発生しているから、試合に出れないと経験も得られない上にお金だけ取られて終わってしまう。
だからアマチュアでも真剣。
3/26(日)試合当日。
当日の計量は、63.2kg無事クリア。
最初測った時は700gオーバー。
アップくらい運動をこなせば、すぐ落ちると見込んでサウナスーツも準備していた。
しかしこの日は雨。試合会場はガード下の公園にリングが設置された屋外ステージ。
最悪のシュチュエーションで、焦ったが、何とか700gを落とした。
久しぶりの試合挑戦。初めての試合会場。こんな時、予想していなかった問題は起こる。
そこは、焦らず「大丈夫」と落ち着いて対応していくことが大切だと思った。
試合は、大会の1番最後。ご飯食べる時間もあったので、
結構食べてしまった。
試合の結果は、3−0の判定負け。
相手は僕よりだいぶ若い20代前半の選手。作戦は、得意の組み技から自分が上のポジションを取っていくことだったが、
投げてから逆にひっくり返されて、相手に上を取らせってしまったことが敗因。
自分がやろうとしていたことをやられた展開だった。
試合後は、クタクタだった。1R 終わった時点で「帰りたいな」と思ったのは正直な話。
もっとスタミナつけないといけないなと思ったし、柔道技を総合格闘技用に変換する必要性も感じた。
負けてしまったが、6年ぶりに出場した総合格闘技の試合だったから、とりあえずリングに上がって挑戦したことは素直に自分を褒めようと思った。
試合に出るまでに、練習・減量と試練がある。
ここで躓くと、勝ち負け云々の前に試合そのものが実現しなくなる。
だから1つの試合をリング・オクタゴンの中で戦うということ自体が非常に貴重。
自分はこの月、とても貴重な経験をすることができた。
その動画は、YouTubeに記録している。
https://youtu.be/DvbBpzAtsGI?si=EVgB3svLMFsZXDCe