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書籍レビュー

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私が読んだ作品をレビューしていきます。 よかったら、あなたの感想もお聞かせください。
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記事一覧

【書籍レビュー】#21 「少女マクベス」 降田 天 著

演劇に特化した女子高である事件が起こる。 それも一大イベントである「演劇祭」での幕間にだ…

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【書籍レビュー】#20 「地雷グリコ」 青崎 有吾 著

 誰もが幼少のときに興じたであろうゲーム。  これに一つスパイスを加えることで超頭脳戦に…

【書籍レビュー】#19 「ピエタ」 大島 真寿美 著

 18世紀、ヴェネツィア。  ピエタ慈善院には孤児たちを集め、音楽、合唱に秀でた女性たちで…

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【書籍レビュー】#18 「サンショウウオの四十九日」 朝比奈 秋 著

 2024年芥川賞受賞作品。  自分とは? 生きるとは? 人は死んでしまった後はどうなるのか…

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【書籍レビュー】#17 「正義の申し子」 染井 為人 著

 引きこもりだけど、超インフルエンサー。  今の世の中にあり得る正義。  だが、それはど…

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【書籍レビュー】#16 「サドンデス」 相場 英雄 著

 SNSで成り上がり、大金を稼ぐ。  しかし、それが命がけのモノであったらあなたは参加する…

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【書籍レビュー】#15 「コンプルックス」 クタノ チホ 著

 あなたは、自分の外見にコンプレックスを抱えているだろうか?  私? コンプレックスだらけだ。    アタマはちょっと大きい。  ぼてっとした鼻  以外に背が小さい(167㎝くらい)  筋トレを継続していないと、なで肩になる  足が短い  結構毛深い  歯列が若干、ガタついている  太腿が太い  などなど……  今となっては、まったく気にならなくなったが、若い頃には、かなり悩んだこともある。    そんな、外見のコンプレックスやルッキズムに悩む主人公たちが登場するのがこの

【書籍レビュー】#14 「サドンデス」 相場 英雄 著

 現代社会だからこそ生じてきた闇同士が引き合い、そして大きくなっていく。現代人が悩む、格…

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【書籍レビュー】#13 「コーヒーが冷めないうちに」 川口 俊和 著

 大人気だと聞いてはいたのだが、なかなかタイミングが合わず、積読になっていた一冊。  懇…

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【書籍レビュー】#12 「自分とか、ないから」 しんめいP 著

 尊敬する方が読んでいたので書店で手に取る。  実は、私、宗教学に関してはかなり一言ある…

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【書籍レビュー】#11 「孤独の指揮者(マエストロ)」 てら 著

どんな状況でもあなたは、前を向いているか?  己の人生の指揮者であれ。その信念のもとに著…

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【書籍レビュー】#10 「一人出版社時代」 ミツ 著

 あなたは、文章や本を書くこと、自分に対して誠実であるか?  本に、読者に、自分に、対し…

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【書籍レビュー】#09 「Kindle変な作家脳」 けんいち 著

 著者のまさに真骨頂。  これぞルポルタージュ。  「現場からは以上です」だけがルポでは…

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【書籍レビュー】#08 「ツミデミック」 一穂 ミチ 著

 それは果たして罪だったのだろうか。  生きていくためには、仕方がなかった。自分を守るためにした行動は、誰かを傷つけてしまうかもしれない。だが、生きていくには仕方がなかった。  追い詰められ、悩み、死すら意識する状態では、人間の行動は異常であったとしても、それを選択せざるを得なくなる。つまり、善悪のハードルがグッと下がってしまうのだ。    これらのショート・ショートが連なる本作は、「生きき続けるためには?」と問うてくる。  特に流行病が世界中に蔓延し、各々が抱えた悩みや