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【書籍レビュー】#11 「孤独の指揮者(マエストロ)」 てら 著

どんな状況でもあなたは、前を向いているか?

 己の人生の指揮者であれ。その信念のもとに著者は、たった一人で部活動の数十人をまとめてきた。今まで楽器すら演奏したことがない、楽譜も読めない主人公がまさに孤軍奮闘する。

学校教員は非常に厳しい中で仕事をしている。
ブラック職場と言われ、かなり長い。

そんな規模しい状況で任意に近い「部活動」を担当することになった著者。
若さから挑戦するも、その実務負荷は大きい。
だが、著者はマケナイ。
着実に、一つ一つあゆみ、そして結果を出していく。
それにつられるように、感化されるように、周りが助けてくれるようになる。

 筆致はとてもやさしく、ときに激しいため、画像が瞼に移るようである。物語の起伏を筆力の強弱で魅せるなど文章構成もとても上手だ。

 読んでいて、ドキドキし、没入してしまうほどの作品。
 気付けば、あっという間に読みえ終えていた。

 さらに、最後のひとフレーズを読んだ時には、気持ちよさで満たされた。

 どんな状況でもあなたは、前を向いているだろうか?

 勇気を持ちたい、そんな方におススメの一冊です。


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