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【書籍レビュー】#12 「自分とか、ないから」 しんめいP 著

 尊敬する方が読んでいたので書店で手に取る。
 実は、私、宗教学に関してはかなり一言あるのだ。
 家系的にも、自らの興味としてもこの本を手に取らせたのだろう。

 読んでみて既成概念がぶち壊れていく。
 東洋哲学、宗教学に関しての本であるのに笑いが止まらない。
 かといって、登場する人達をさげすんでいるのではない。
 絶妙な解説と軽快な文章でより深い知識を与えてくれる。

 
 今までの私が学んできたことを再度、冷静に見てみる。
 
 ……確かに……。

 「偉人だから、この人の生き方や思想はすごい!」
 「宗派を開くほどだから、しっかりした人なんだろうな・・・」

 今までは、そう思っていた。
 だけど、みんな人間なんだよ。
 
 開宗する人だって、みんな悩み、その中で「自らの信念」を綴ることで宗教へと昇華させているのだ。

 勉強が苦手な方にも、宗教学はちょっと・・・、という方にも是非ともお勧めしたい一冊だ。

 あなたの宗教学、哲学、思想の壁をぶち壊してくれるはず。
 今年、最高の一冊かもしれない。


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