私の敵は誰？…闘病記 #3

腫瘍に関しては、とにかく日々破裂しないで…
激痛が来ませんように…
良性腫瘍でありますように、手術を無事に迎えられ
ますように…と、祈る日々…

正直なところ、こんな神頼みの日々は性に合わない。
どうしようもないのは、重々承知している
それでも…
ただ、月日が流れるのを待つだけ…

身動きの取れない苦痛が、じわじわと私を蝕んでいく

それに加えて、自己免疫疾患も悪化が止まらない…
新しい薬を投与し始めて、自己注射を3本も打って
何とか光が見え始めた、と思ったけれど…
人生そう簡単ではないようだ。


新しい薬も、あっという間に効果が出なくなった。
正直もう…うんざりだ…


何もかも投げ出したい、逃げたい、全てから…


高い治療費、通院するための時間、体調不良で
ままならない日々が過ぎていく。
仕事もプライベートも、ギリギリを通り越して、
もはや限界だ。
なんで、こんな治療受けなくちゃいけないの？


またヤケを起こす自分を、必死に抑え込む

次の通院日まで、改善されなければ、また新しい
薬になる…
また医療費も上がるようだ。
治療のために働いてるの？と、我が事ながら
思えてくる…


発病する少し前に昇進して、お給料がポンっと跳ね上がった「あれは治療費用だったのかな？？」
それに、勤務時間も勤務場所も融通が利くようになった。「あーそれも通院用の時間ですか？？」



ふと気が付いた事を口に出してみたら、笑えない冗談みたいで逆に笑えてくる



発病前は、今の季節はスノボーに明け暮れていた
金曜の夜からスノーボードを車に積んで、
仕事終わったら関越抜けて新潟県に向けてGO！！🚘

深夜2時くらいに、ゲレンデの駐車場に到着
コンビニで買った夕飯食べて、車中泊💤
朝〜夕方までスノボ🏂して、夜に帰宅🚘

そんな風に、冬を全力で楽しんでいた。
雪国出身という事もあり雪道運転にも抵抗はない
ウィンタースポーツは2歳からやっていて、大好き
だなのだ。


でも…今となっては、遠い昔話のように思える。
だって自己免疫疾患が発病してからは、こんな風に
身体を動かして、楽しい！
そう思える事が、一切できなくなったから…
そして、これからもきっと生涯できないのだろう

医療が活気的に進歩したら、分からないけど、
今のところは、難しそうだ…
症状が安定して、少し楽しめたとしても、
きっと私は歯痒い思いをするだけだから…と、
やらないのだろう。


だって私は、負けず嫌いだから、、。


これは、誰かに勝つとかじゃない、過去の自分との
戦いになるんだろうと思う
人は衰えるから、いずれは過去の自分に勝てなくなるのは、年齢を重ねていけば道理だろう。


だから
負ける事じゃなく、全力すら出せない事が
何よりも悔しいのだ…


全力を出せない、出してはいけない、
不完全燃焼のまま終わるなら、私は不戦敗を選ぶ。

昨今のスポーツを含めた大会や、何事においても
出ることに意義がある、挑戦した事に意義がある。


この考えを素直に受け入れられないのが、私の短所
の ひとつ なのだろうと思う。
でも、嫌なものは嫌なのだ

趣味くらい、自分で選択できる事くらいは

納得できる自分でいたい…
好きな自分での姿でありたい…

痛む腕や身体を抑えながら、こんな長文を書いて
何がしたいのかは自分でも分からない。

自分の存在証明か、それともただの憤りか
悔しさなのか、迫り来る恐怖から逃げたいのか…

ただ、涙が止まらない…

ふと気がつく度に、
涙が溢れて止まらないのだ…

私の人生、こんなんで終わってくのかなぁ…
そう思うと
悔しくて、情けなくて、悲しくて

涙が溢れて止まらないのだ…

誰か、涙を止めてよ。
わたし涙の止め方、忘れちゃったみたいでさ
だからお願い…とめてよぉ、涙とめて、。

たくさんの楽しかった日々は、もう帰ってこない
そんな事は分かっている
それでも 私の未来の希望は、いったい何処に
あるのだろう

ただ生きているだけ…それだけで100点

本当に？
本当にそう思う？

病気を抱えて、これから何十年生き続ける事が
本当に100点？
私には、とてもそうは思えない

ニュースで、医療費が高くなってると聞けば、
ご高齢の方だけじゃない、私も一員なんだよな…と
自分を責める。

この先もしも、働けなくなったら？
わたしはもっと、自分を追い詰める。必ず。

それでも100点だろうか…



もちろん、心の持ちようだし強く生きている人も
たくさん居る。
だから他の人を否定したりするつもりは一切ない、
強く生きてる方は、120点だ！

ただ、わたしの心が弱いだけ…

辛いのも苦しいのも受けて立つ…先があるならね
乗り越えた先に光があるなら、頑張れる

でも…先がなかったら？ずっとこのままなら？

ずっとこのまま、楽しい事、嬉しい事、幸せだと
感じる瞬間がないのなら…




この戦いを投げ出したい…戦線離脱を宣言したい
そう思うのは罪なのだろうか

こんな事を考えるのは、生物の中で人間くらいだ。
そう思うと私の本当の敵は、私自身とも言えるのでないだろうか…

心の中にいる
幼いわたし、心がぼろぼろに傷ついたわたし、
心がガラスみたいに弱いわたし、泣き虫のわたし…

ずっと守って、救ってあげたいと思っていた…
心の中にだけにいる 小さくて、弱くて、幼いわたし

私の本当の敵は、この子達なのだろうか…
もしもそうなら … 全く笑えない冗談だ