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【怖い?】映画『アメリ』(オドレイ・トトゥ主演)はとても奇妙だが、なぜ人気かは分かる気がする

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初めて鑑賞した映画『アメリ』は、とても面白かった!なんとも言えない奇妙なストーリーが実に素敵でワクワクさせられる

絶妙に奇妙な物語で、とても面白い作品でした。私の中にはなんとなく「オシャレ映画」という印象があり、正直そこまで関心を抱いてはいなかったのですが、主人公のアメリが思った以上にキテレツな人物だったことが良かったなと思います。アメリがとにかくムチャクチャなことをするので、確かに全体的としては「オシャレさ」に満ちた作品ではあるのですが、それ以上に「アメリの奇抜さに対する興味」の方が勝ったという感じです。


アメリの子ども時代の話も面白かった

本作では、冒頭からしばらくアメリの子ども時代の話が描かれるのですが、まずこのパートがヘンテコで実に面白いと感じました。父親が医者、母親が教師という真面目な家庭で育ったアメリは、「父親に抱きしめてもらいたい」と普段から考えていたのですが、なかなかそれが叶いません。そのため、月に一度父親から検診を受ける際に気が動転し、心臓の鼓動が異常な早さになってしまうのです。そのため父親はアメリのことを「心臓病」と信じるようになり、学校にも行かせませんでした。

そんなわけでアメリは、自宅で母親から勉強を教わるのですが、その母親の情緒が元々不安定だったため、アメリは母親と上手く関係を築けずにいます。さらに、学校に通っていないせいで友達も出来ず、そのためアメリは「空想の世界」に逃げ込むことになりました。

さて、アメリの周囲では奇妙なことがよく起こります。例えば、アメリが「クジラ」と名付けた金魚を手放さなければならなくなった後、母親からカメラを買ってもらったのですが、家の近所で撮影をしていたところ、目の前で車に乗った隣人が事故を起こしてしまいます。するとその隣人はなんと、「お前が写真を撮っていたから事故が起きたんだ」とアメリに文句を言ったのです。世間知らずだったアメリは、その隣人の言葉を信じてしまいます。

そしてアメリは、恐ろしいことに気づくのです。テレビではいつも、色んな事件・事故・災害のニュースが報じられています。そしてそれらについても、「すべて自分が写真を撮ったせいかもしれない」と考えてしまったのです。本当だとしたらなかなか恐ろしい想像でしょう。しかししばらくして、それが隣人の嘘だと判明しました。そしてアメリは、恐怖を煽るような嘘を信じ込ませた隣人に復讐を決意するのです。これがなかなか面白い復讐でした。

このようにかなり奇妙な子ども時代を過ごしてきたアメリは、大人になっても大して変わることなく、「ちょっと変な大人」として日々を過ごしているというわけです。

大人になったアメリが奇妙奇天烈な騒動を巻き起こすまでの設定

アメリは、「ドゥ・ムーラン」というカフェで働いています。このカフェは「変人の巣窟」みたいなところがあって、従業員も客もアメリに負けず劣らず奇妙な人物が多いです。そんな環境だからでしょう、アメリはその中で比較的楽しく過ごせているわけですが、やはり人との関わりは苦手なままで、「友達」と呼べるような人はおらず、今も「空想の世界」から抜け出せずにいます。

そんなアメリの人生を大きく変えるきっかけとなったのが、ダイアナ元妃の交通事故でした。しかし別に、事故そのものがアメリに影響を与えたわけではありません。テレビで事故のニュースを見てあまりにも驚いたアメリは、手に持っていたものを思わず落としてしまったのです。それがコロコロと転がって壁の一部に当たり、それがきっかけで「壁の一部が外れそうだ」と気付きました。そして壁は実際に外れ、中からは、かつて住んでいたのだろう少年が宝物を隠したと思しき箱が見つかったのです。

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