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【カラフルな野菜が鍵!】高齢者の認知症予防に有効な野菜とは?

「認知症を予防したいけれど、どんな方法が効果的なの🤔?」と感じている方も多いのではないでしょうか.

最近の研究では、特定の野菜を積極的に食べることで、認知症リスクを大幅に下げられる可能性があることが示されました.

今回は、その野菜と効果について詳しくご紹介します😊


1. 認知症予防に最も有用な野菜とは?


年齢を重ねると、認知症のリスクが気になってくるものです.

特に高齢者にとって、日々の食事がどれほど健康に影響を与えるかは重要な関心事でしょう👀

オーストラリアのエディスコーワン大学による最新の研究*で、特定の野菜を摂取することで老年性認知症のリスクを減少させる可能性があることがわかりました💡

この研究は、70歳以上の高齢女性 1,206人を対象にしたもので、1998年から約15年間にわたって追跡調査が行われました.

*参考文献:Ghasemifard N, et al. Food Funct. 2024;15:10885-10895.

2. 野菜の種類と認知症リスクの関係


この研究では、摂取する野菜の種類が老年性認知症のリスクにどのように影響するかを詳しく調べました.

結果、以下のような野菜が特に有用であることが示唆されました.

★黄/オレンジ/赤い野菜(YOR)

パプリカニンジンかぼちゃトマトなどのカラフルな野菜を多く摂取している人は、認知症リスクが大幅に低下しました.

例えば、摂取量が最も多いグループの女性は、認知症イベントが47%、入院が46%、死亡リスクが50%低減する結果が見られました.

★ネギ科の野菜

タマネギニンニク長ネギニラなどのネギ科の野菜も認知症リスクの低減に寄与することがわかりました.

これらの野菜を多く摂取している女性では、認知症の発症リスクが36%、死亡リスクが49%減少しました.

★緑色の葉野菜(GLV)

ほうれん草ケール小松菜チンゲンサイなどの緑色の葉野菜も効果的で、特に死亡リスクが45%減少するという結果が得られました.

3. 野菜の総摂取量も重要


研究によれば、総野菜摂取量が高いことも老年性認知症による死亡リスクの低下と関連していました.

ただし、特定の野菜を重点的に摂ることが、より大きな予防効果に繋がる可能性があります.

4. なぜ野菜が認知症予防に有効なのか?


これらの野菜には、抗酸化作用や抗炎症作用を持つ成分が豊富に含まれており、それが脳の健康を維持する助けとなります.

例えば、カラフルな野菜にはビタミンCカロテノイドといった抗酸化物質が含まれており、脳の細胞を酸化ストレスから守る役割を果たします.

また、ネギ科の野菜に含まれるアリシンは抗炎症作用が強く、血流を改善する効果もあります.

5. 男性にも効果があるのか?


この研究は高齢女性を対象としており、男性についてはまだ検証が必要です.

しかし、抗酸化物質やビタミンが脳に良い影響を与えることは広く認識されているため、男性にも同様の効果が期待できる可能性はあります.

今後の研究が待たれます.

6. 認知症予防のためにできること


今回の研究結果を踏まえ、認知症予防のために私たちができることは、毎日の食事にカラフルな野菜やネギ科、緑の葉野菜を積極的に取り入れることです.

例えば、食事に彩りを添える形でパプリカを加えたり、料理にタマネギやニンニクを使うことで、無理なく効果的な栄養素を摂取することができます.

あとがき


認知症予防には、毎日の小さな選択が大きな差を生むことがあります.

今回ご紹介した野菜を取り入れることで、将来の健康を守る手助けになるかもしれません😊

家族や大切な人と共に、健康的な食生活を楽しんでみてはいかがでしょうか?

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No.28@呼吸器内科医
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