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いつまでも目を瞑っていたい。 掌で覆った瞼の裏側。 目が見えなくなってしまえばいい、 …
「はたして、 人が亡くなった後に残るのは 姿か、 それとも声、か」 僕はベランダ…
「君は、偶に心が 汚くなるね。」 底なし沼に足を取られた。 僕の貴女への愛が、 ガラガ…
生きてる意味を喪って うさぎ小屋の白兎、 ただ無感情を食った。 食べたことは 兎の…
------ AM 2:58 毎日が真夜中だったらいい。 朝も昼もこない。 ただ真っ暗闇だけど …
真白な壁を指でなぞった。 何か大きな幸せな夢を、 描ける気がした。 描ける気がして…
画面の中に身体ごと入り込むようにSNSに流れた文字列を噛み殺していたら何時の間にかもう、 外は 真っ暗になっていた。 画面の中で個々の瞳が皆唸りあげていて 悍ましくてゾッとした。 何処を漁っても 瞳。 目。 眼。 売。芽。愛。 目。眼。 瞳。 目。 恐怖だった。 小さくとも 安易な他人の言葉とは、 狂気じみた凶器に変わり狂喜な顔して僕から自信を奪う鋭利で営利な刃物に変わり、 小さくとも
画面の中に僕によく似た息をする人間を見つけた。 つい何年か前までは苛立ちとして溜息をつ…
この世では成功者した表現者だけが唯、自分の全身を魅せることができる。 成功した表現者と…
毒を飲んでしまった。 一生涯もがき苦しむ毒だった。 どんなに苦しい痛みが僕を襲っても、…
バキ、と音がして 片腕は床へ落下した。 バキ、とまた音がして 片脚が床へ転がった。 ……
僕にあの頃の才能はない。 肩が凝っていたら書かない。 眼精疲労が唸れば考えない。 腕が世…
花が咲く 月夜の晩を美しく想う夜は 何時何時も、 僕の心が美しき白に変わる時。 幸せと…
ある夜の話。 僕は口がきけなくなる。 真っ暗闇の部屋に 目が慣れて逝くのを感じて 「寂しい」なんて感情が湧き出した。 まだ縋るしかないのだ。 この感情に。 心を撫でられるようなあたたかい君の言葉。 そんな言葉 最初から存在しないんだ。 僕が自分可愛さに捏造した言葉。 都合の良い言葉。 都合の良い武器だ。 君の言葉は僕が欲しくてたまらない言葉だ。 僕は自信のない僕を殺せなくて 君に言わせた。 善も悪も、君に言わせた。 君を言葉のあやつり人形に仕立て上げ