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人間になりたくない。

僕にあの頃の才能はない。

肩が凝っていたら書かない。
眼精疲労が唸れば考えない。
腕が世界を呼び起こしてくれない日は
僕は人間。
愚かで貧しいただの人間。

唯一無二になりたかった。

天才と呼ばれたあの頃の僕はいない。
唯一無二なんかじゃなかった。
僕の中に天才なんか居なかった。



天才なんかじゃ


なかった。

酔いが廻った頭の隅に
あの僕を見つけて

だから
捕まえたかった。

だから
行かなきゃいけなかった。

だから
吐かなきゃ。

見世物小屋の偽善者にならない様に
ちゃんと。

ちゃんと。



ちゃんと。

#詩 #poem #ポエム #小説 #生きづらさ

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