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汚れなき心と反比例

真白な壁を指でなぞった。

何か大きな幸せな夢を、

描ける気がした。

描ける気がしていた。

だけれど期待は何時も僕を嘲笑うんだ。

絵はもう描けないから

きっと夢も描けない。

明日は来るかな。

わからないけど、

明日も来るかな。

嗚呼、
来ないでほしいな。

何故かとてつもなく眠くて、
このまま目が覚めないような気もした。

もしこのまま目が醒めなかったら

誰もいない白い世界で

僕は一生幸せになれる。

純粋も美しいも優しいも弱さも強さも
おかしな思考だって

全部全部
誰も僕を嘲笑ったりしない美しい世界で

一生を生きるんだ。

辛くて泣き喚く重たい荷物も
全部おろしていい。

幸せだけを噛み締めて

美しいまま。

愛でられる為だけに生まれた

あの白百合のように。

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