言葉依存症状。
画面の中に身体ごと入り込むようにSNSに流れた文字列を噛み殺していたら何時の間にかもう、
外は
真っ暗になっていた。
画面の中で個々の瞳が皆唸りあげていて
悍ましくてゾッとした。
何処を漁っても
瞳。
目。
眼。
売。芽。愛。
目。眼。
瞳。
目。
恐怖だった。
小さくとも
安易な他人の言葉とは、
狂気じみた凶器に変わり狂喜な顔して僕から自信を奪う鋭利で営利な刃物に変わり、
小さくとも
考えて考えて考えて捻り出した他人の言葉とは、
嘘という名の砂糖で塗り固めた蕩ける程に甘い甘い言葉は、
優しい笑みを浮かべた美しい蝶のように花のように甘美で毒針の甘い薬に変わる。
文字列で息をする闇も、
僕に向けられる良い薬のような悪い薬のような闇も、
全部全部怖かった。
言葉は何時も
僕を見ているし、
言葉は何時も
僕の傍にいて、
言葉は何時も
…
「 」
視界は暗くなった。