シェア
ある夜の話。 僕は口がきけなくなる。 真っ暗闇の部屋に 目が慣れて逝くのを感じて 「寂し…
僕の心が特別だったら、僕はきっと普通になりたいです。 僕の耳が聴こえすぎたなら、僕はきっ…
如何して、 水に触れることはできないの。 洗面台に張った水が僕の指の間を通り抜ける。 触…
耳奥が騒がしい。 遠くで鳴る救急車のサイレン。 五月蝿いな。 僕の指から指輪が落ちて僕も堕…
販売機に向かう僕。 夜空を見つけた。 立ち止まって見上げた夜空に 僕は貴方の幻覚を見る。…
涙が しょっぱくて少し 少し 驚いた。 涙が甘いはずなんてないのに。 だけれど、…
目が覚めたら、あたしは貴女のお人形さんだったの。 貴女の笑っている顔が大好きだった。 貴女と過ごす大切な時間。 貴女がくれた、大切なもの。 貴女の愛が、嬉しいわ。 あたしがお人形さんになった日。 貴女がいつも寂しくないように。いつも笑ってますように。 キラキラ瞬くお星様にお願いするの。 解けることのない秘密の魔法。 あたしは貴女のお人形さん。 貴女が寂しさに傷ついてしまったら、あたしを壊していいのよ。 痛くなんて、ないわ。 貴女のため
ぽ ぽ 瞳から零れる雫。 嗚呼、 「優しい」は、 落ちていってしまった。 …
「親を恨むとバケモノになってしまう」 僕は、 僕はある日バケモノになった。 ここは…
人は唐突にいなくなるんだ。 泣いて喚いて叫んだってさ。 そうだ、帰ってこないよ。 仕方な…
透き通った青空に散る 薄紅。 なんて美しいのだろう。 花びらを掴むことは 出来なかった…
飲み込まれる。 黒が僕を飲み込む。 嗚呼、 よかったんだろうな、これで。 僕は傷つ…
「死ぬときは一緒よ」 君はある日突然そう言った。 嘘だと知っていたけれど、そうであっ…
涙の粒が瞳から ぽろぽろと、音を、立て 声を、出してそしてそして、それは僕の耳の中へと、入ってゆく。 耳の奥からさーっとゆう音がする。 外した筈のイヤフォンから流れている虚無の音楽。 空っぽの無は音になり 僕の鼓膜を触ってくるんだ。 不快感は恐怖に代わり 恐怖に驚愕した心臓が 心臓が、無が破裂してしまいそうになったから 僕は苦しくなって瞼を閉じる。 明日はお休みかな。 明日はお休みかな。 明日はお休み、かな。 虚無の音楽が強くなり、それから