幸せはお休みの日で、
涙の粒が瞳から
ぽろぽろと、音を、立て
声を、出してそしてそして、それは僕の耳の中へと、入ってゆく。
耳の奥からさーっとゆう音がする。
外した筈のイヤフォンから流れている虚無の音楽。
空っぽの無は音になり
僕の鼓膜を触ってくるんだ。
不快感は恐怖に代わり
恐怖に驚愕した心臓が
心臓が、無が破裂してしまいそうになったから
僕は苦しくなって瞼を閉じる。
明日はお休みかな。
明日はお休みかな。
明日はお休み、かな。
虚無の音楽が強くなり、それから僕に虚夢を魅せた。
魅力的な虚夢と音楽。
酔いは廻りくだって僕が砕け散る。
寂しいね。
君を想うから僕は、
君を救うから僕が。
泣かないで。泣かないで。
僕も泣いてしまいそうになるから。
僕は櫛で髪をとかしてみる。
まるでその感触は
君に頭を撫でてもらっているようでね
小さな小さな
一時の幸せだったのさ。