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堕ちた透明。

如何して、
水に触れることはできないの。
洗面台に張った水が僕の指の間を通り抜ける。

触れたい。触りたい。
触れたい。触りたいよ。

消えないで。流れていかないで。
落ちないで。堕ちないで。オチナイデ、

無灯火の夜。

嗚呼、

全部

間違いだったのかな。

この日の夜、
僕は無くなった。

この日の夜に、
僕は無くなった。

あの水のように
透明になって

透明に。


#詩 #poem #小説 #生きづらさ #cakesコンテスト

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