兵庫県知事選⑥ 稲村候補の敗因分析(終盤戦)
こんにちは。
県知事選、終わりましたね。
結果は、なんと8時ゼロ打ちで斎藤氏の当確。
投票率55.65%、2021年の前回選(41.10%)を14.55ポイント上回った。
大手メディアの選挙特番でコメンテーターが「大手メディアの負け」を認めるほど、画期的な選挙だった。
今回の選挙、当初は、稲村候補が圧倒的にリードとされていた。
しかし、11月15日には、稲村候補がわずかにリード、斎藤猛追となった。
今回、終盤の稲村候補の伸び悩みについて分析する。
選挙戦終盤にかけての、斎藤陣営の追い上げは目を見張るものだった。
同時に、稲村陣営の悪手が目立ったのも事実であり、最終的に、策に溺れた形になったのではないだろうか。
終盤斎藤陣営を押し上げた稲村陣営の3悪手
①市長会有志22名の稲村候補支持表明と記者会見
これは、こちらの記事にも記したとおり。
選挙三日前の異例の発表に不信感を持った有権者は多かったはずだ。
加えて、記者会見での相生市長の言動に注目が集まった。
どういうわけか、相生市長が威勢よく机を叩きまくり、後ろの女性もびくっと怯えている。
この支持表明で失ったものこそ多かれ、得たものは何だったのだろうか?
②稲村候補の応援者の面々
直前に現れた応援者の方々。
ここまでのメンツが揃ったら、県民としては稲村候補には投票しにくいのではないだろうか。
また、加古きいちろう氏や川西市長の応援演説も稲村候補には不利に働いたと分析する。
有田芳生氏の登場により、選挙妨害は「しばき隊」によるものか?との憶測にもつながった。
③SNS投稿内容
稲村候補の支持者が斎藤知事を貶める動画を作り拡散しているものがあった。
それだけなら、問題にはならないだろうが、
選挙当日に「特定候補への投票の呼びかけではないので、投票日当日でも投稿できる動画です」といって拡散された。
誹謗中傷性が非常に高い為、動画ではなく写真のみの引用とする。
稲村候補の熱烈な支持者の一人である芦屋市議会議員が選挙日当日に上記の動画を投稿した。
敵対する候補者を貶めるこの様な動画が、稲村候補にとって有利に働くとは信じ難い。
尚、上記芦屋市議に関しては、警察・選挙管理委員会からの指導により動画は取り消したようだ。
以上、兵庫県知事選終盤、稲村候補の支持が伸びなかった主要要因について分析した。
今回の熾烈な選挙を、戦い抜いた候補者の方々には敬意を表したい。