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#155 めざせ!えほんセラピー犬。【番外編】尾張徳川家の至宝~サントリー美術館~

今日は、抱っこ係さんが美術館巡りをしました。
そこで、記事をお願いしたところ快諾を得ました。
ありがとう!
それでは、ごゆっくりとお楽しみくださいませ。


尾張徳川家の至宝
本日は東京・赤坂のサントリー美術館で開催中の「徳川美術館展:尾張徳川家の至宝」に行ってきました!
せっかくなので、その感想を少しだけ皆さんにお伝えしたいと思います。

皆さんは「御三家」という言葉をご存知でしょうか?
江戸時代、初代将軍である徳川家康は三男である秀忠に将軍職を譲りましたが、それとは別に、もし将軍家に世継が途絶えた場合を想定して息子たちを尾張藩・紀伊藩・水戸藩の3つの藩に配置しました。もしものときはこの三家のいずれかから将軍を出すことになっていたのです。(実際に8代将軍の吉宗と14代将軍の家茂は紀伊藩の出身で、15代将軍慶喜は水戸藩の出身でした)。

今回はその中でも尾張藩(現在の愛知県)の領主であった尾張徳川家に伝わる宝物が紹介されています。旧大名家の宝物はその多くが戦乱や売却などによって散逸してしまっているのですが、尾張徳川家の場合、19代当主である徳川義親が徳川美術館を設立しそこに家宝を寄付したため現在もその多くを鑑賞することができます。

そのような宝物の中でもとりわけ有名なものが、今回の展示の目玉にもなっている「源氏物語絵巻」です。これは文字通り平安時代に紫式部が執筆した『源氏物語』の場面を絵にしたものですが、尾張徳川家所有のものは国宝に指定されており価値が高いとされています。折しも今日(令和6年7月3日)は新紙幣発行の日ですが、二千円札の裏側に描かれている絵と言えばピンと来る方も多いのではないでしょうか? 残念ながら二千円札に描かれた「鈴虫」は今回公開されていませんが、「柏木(三)」は見ることができました。(なお「源氏物語絵巻」については会期中別の場面に入れ替えがされるようです)。

『源氏物語』における「柏木」と言えば、光源氏の友人である頭中将の息子のことですが、ここではその柏木が光源氏の妻である女三宮と密通し、その二人から産まれた子である薫を光源氏が抱き上げる場面が描かれています。この時点で、柏木は病に侵され死の淵にあり、それを悲観した女三宮は出家するという悲劇的な事態が発生していました。光源氏はこうした中で産まれた子供の運命を悲嘆し、歌を詠むのです。

この他にも、今回は同じく国宝の「初音の調度」も見ることができました。これは3代将軍徳川家光の娘である千代姫が、尾張徳川家2代当主の徳川光友に嫁いだ際の、いわゆる嫁入り道具の一つです。展示されていたのは「旅眉作箱」で、旅行用の化粧箱として作られたようです。名前の由来はこれも『源氏物語』の「初音」に拠るものですが、人物は一切描かれていません。これは「留守模様」と呼ばれる日本画の手法で、人物を描かずに風景だけで物語を表現する手法です。昔の人はこれを見て「これは源氏のあの場面だな」と理解できることをもって、教養の証としたのですね。

私としては日本美術にあまり明るくないので、絵巻物や調度品よりも鉄砲や刀剣の方がわかりやすくて好感が持てるのですが(俗物すぎる)、全体的に豪華な展示品が多かったので、そういう雰囲気がお好きな方にはおすすめできると思います。私も自分の家紋が入った鉄砲が欲しい……!

というわけで、今回はサントリー美術館「徳川美術館展」の紹介でした。日本史に興味がある方は是非行ってみてはいかかでしょうか? ではまた!


抱っこ係さん、紹介記事の提供をありがとうございました。
さらにお土産も公開します。

一番最初から、お目当ての展示ですね。
「初音の調度」
小学生向けに置いてあった。
「ご自由におもちください」
小学生むけとあるが、お世話係さんも参加してみたい。
尾張徳川家の家紋が素敵ですね。
「携帯用のお化粧道具」
見ることが出来て良かった。
お土産、ありがとう!
「これも素晴らしかった」抱っこ係さんが喜んでいました。
ショップで買ったクリアファイル。
いいねえ!
実に良い。
目の前で観たかったなあ。
これぞ!
やはりこの図絵は外せません!(合掌)

館内は、撮影禁止のため無料配布とミュージアムショップの商品で美術展散策気分を味わっていただければと思います。

ルナちゃんが一緒に行くことが出来ず残念でしたね。
千代姫の「初音の調度」を紹介する抱っこ係さん。
姫好きということが分かりました、笑。

本日も記事を読んで頂き誠にありがとうございました。(感謝)
そろそろお時間となりました。(悲)
また、皆様にお会いできることを楽しみにしております。(合掌)

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