花のうつろい

画像1 いい具合に力が抜けていて、気張っていない。でも、背筋はすっきり伸びている。肌に皺があっても愛しんで、笑うとむしろ魅力的に見えるような大人の女をいいなと思う。自分のことを多く語るよりは、人の話に耳を傾ける。目に宿る光は若くて、すごく短い言葉で真理をつく。長い説明はしない。低く柔らかい声で、詩のように話す。その時の手の仕草が美しい。楽しみも悲しみも深く知っているので、人に惑わされず自分のペースで生きている。透明な心が震えて、たまに一人で泣いたりもするが、自らの料理で生き返る。そんな歳の重ね方をした人に憧れる。

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