「冬の月のこころ」―詩―
冬空の 月は
春の カステラ色の衣(ころも)から
ペールブルーの衣(ころも)に 様相を 改め
冷たい頬をして
人の心を 照らず
月の周りには
供(とも)の 星たちが
静かに またたき
月の 癒しの光の ばら撒きを
手助けしている
道に迷っている 人には
蒼い光で 暗い行手を 照らし
北風は やさしく 背中を押し
立ち止まらずに 歩き続けるように
勇気づける
最愛の人を 亡くした人は
月を 仰ぎ眺め
蒼い月の スクリーンに
いとしい人の シルエットが
映し出されるのを
両手を あわせて待っている
心の涙が 枯れてしまった人には
こころの 湖に
月の雫を 落とす
波紋が ゆっくりと
枯れた心を 覆い
幸せだった 昔を
蘇らせる
月は 汗水たらして働く人たちに
優しく 語りかける
言葉が 届いた人は
汚れた ほほを 笑顔で輝かし
家族で 食卓を囲み
一日の 無事を 月に感謝する
(2022年の作品のリライトです)
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