「幸せ囃子」－詩―ゆうくん杯「 しあわせポエム大賞2025 」参加作品
満月の 里山の森
寒さのきびしい 冬の夜は
運がよければ
幸せ囃子（ばやし）が 聞けるよ
森の女神様の前で
小さな動物たちが
躍ったり 歌ったり
楽器をならして
冬の夜の透明さを お祝いする
野兎は 長い耳を揺らして
足でトントン 地面を叩いて
森の皆に 知らせる
子タヌキは 丸いお腹を
膨らまして ポンポコポコと
腹鼓を 打つ
カケスたちが 高い声で
合いの手をいれる
スズメたちは 体を膨らませ
横に一列に並び 肩を寄せ合って
短い足を チョンチョンとあげて踊る
足元の おぼつかない小雀は
フラフラしながら 踊ってる
リスは 冬のために取っておいた
どんぐりの実を 数個空中になげて
ジャグリングを してみせる
リスは 長い尻尾をピンと立てて
大得意
女神さまは この「幸せ囃子」に参加した
全員に メープルシロップが付いた
リーフパイを 配ってあげる
このお囃子を 空の上から
お月さまが オレンジ色の
微笑みで 優しく 見つめている
（３９２文字）
ゆひさんの企画 ゆうくん杯 しあわせポエム大賞2025に
参加させていただきました。
ゆひさん よろしくお願いいたします。
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