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【詩】怨嗟

ゆがみが喰われて逝く、
顔の無い街に。
大気は物言わぬ精霊達の、
怨念と慟哭に満ちて、
この虚無に等しい艶の無い暗闇に、
永遠なる呪いを吐き出す。
調べは吹き荒ぶ嵐に乗って、
何処迄も遠く、果てし無く遠く迄届く。
其の声を聞き届け、
涙するもの等、無いと云うのに。

<了>

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