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ときどき日記(89)認知療法はメンタル障害を患ったことがないDr.たちが考えた机上の空論だ

認知療法とは少し違うかもしれないが、「ポジティブ思考」の押しつけが逆効果にもなるという。(2022/9/6読売新聞朝刊12版17面)
メンタル障害経験者としては、「ポジティブ思考」で治るものだという世間の考えは、本当に辛かった。

こんな考えがあるから、職場に復帰したときには、「心を入れ替えて」とか「心を切り替えて」とか、あたかも本人に重大な弱さや思考の拙さがあるかような言葉を投げかけられた。

そんなもんで治るぐらいなら、そもそもメンタル障害になどならなかった。

クリニックの先生に「認知の問題じゃないんですか」などと手厳しく突き放されたこともある。

よしんば、認知の問題だったとして、発症した原因の職場に戻るにあたり、ひとときも欠かさず連続して「ポジティブ思考」が維持できただろうか。パワハラの脅威が目の前に座っているのに朝から夕まで「ポジティブ思考」を維持できただろうか。

それを考えると、今でも押しつぶされそうな気持ちになる。
適応障害からうつ病へと悪化させた自分に限った話かもしれないが、脅威のない安心な環境以外、治癒の道はないと思う。

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