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夫から教わる「言葉にして伝える大切さ」
昔、6年間付き合っていた方は
食べ物の好き嫌いがとても多くて
野菜はほとんど食べなかった。
それでも若かった私は色々と料理を頑張って
彼に食べてもらおうとしていた。
料理に自信がなかったのもあって
余計に彼の反応が気になってしまった。
何を出しても、
「美味しい」どころか「ありがとう」も
聞いた記憶がないし
ポテチとかカップ麺を食べる時の方が嬉しそうで
「うんま〜〜」と食べていたものだ。
レンコンのはさみ揚げを作った時は
一口も口をつけずに残された。
悔しいけど、仕方ない。
そういう人なのだ。と諦めていた。
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そんな思い出があるもんだから
ご飯を「美味しい美味しい」と食べてくれる
夫にはとても感謝している。
初めて手料理を食べてもらったのは
まだ付き合う前。
2人ではなく、私の兄も含めて3人でご飯を食べたとき。
(私の夫と、私の兄は学生の頃から仲が良かった)
何品か出したと思うけど、
そのどれを食べても、いちいち感想を言う人だった。
こんなに美味しい美味しい言うて食べてくれるなんて
作り甲斐があるなぁと思ったものだ。
そしてその日の夜、
わざわざまた料理の感想をメッセージで送ってくれた。
夫とは付き合ってからだと8年になるけど
夫は今でもその姿勢は変わらない。
今でも毎日、もれなく全てのご飯の感想を言う。
夫は、嫌いな食べ物がない。
食べられるものは全て好きなのだ。そして大食い。
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料理は、もともと嫌いではなかったけど
やはり毎日献立を考えて、バランスも考えて
あれやこれやと調べたり手間がかかる家事だから
「作り甲斐」と言うものはとても重要。
「食」は毎日のこと。
食べることは生きることだし、幸せなこと。
私は基本的にめんどくさがりだし
いつも同じようなものを作りがちだし
手の込んだことはしない簡単なものばかりだけど
それでも私の方が見習わなくちゃいけないぐらい、
「これも美味しい〜!何が入ってるん?」
「あめちゃんのご飯を食べられるなんて幸せもんや」
「今日も美味しいご飯をありがとう」
てな具合に、いつも言葉にするのだ。
とてもありがたいし
言葉にして伝える、ってすごく大切だ。
そんなことを教わっている気がする。
そしてそれをまた私も当たり前に思っちゃいけない。
そんな気遣いのおかげで
ご飯はさらに美味しくなるし
食べ物が優しく身体に吸収されていくのだ。
今日もがんばった皆さまお疲れさまでした。
ありがとう。