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水害被災地訪問

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水害被災地の訪問報告とインタビューをまとめています ・令和5年7月豪雨災害、秋田市 ・令和5年6月豪雨災害、茨城県取手市双葉地区 ・令和2年7月豪雨災害、熊本県八代市坂本町
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令和5年7月豪雨 秋田市での水害被害報告5(中通りでのインタビュー)

2023年7月19日から20日にかけ現地にて豪雨の状況をお聞きした内容を報告します。今回は秋田市中通・南通にお住まいの方にお聞きした浸水時のエピソードです。 「わたしは(道路沿いではなく)奥の方に居住していて、トイレとか排水がうまくいかなくて水を流しても流れていかずにたまる一方でした。そのうち便器から溢れてくるんじゃかないと心配になったのでビニールに水を入れて蓋して重しにしていました。それでトイレは、家に猫がいるもんで猫の尿取りシートを袋に入れてトイレができたのでよかったで

令和5年7月豪雨 秋田市での水害被害報告4(東通でのインタビュー)

2023年7月19日から20日にかけ現地にて豪雨の状況をお聞きした内容を報告します。今回は19日に秋田市東通(太平川付近)の秋田市東地区コミュニティーセンターにて水害被害のインタビューをさせていただいた内容です。 くるまを逃す 「19日、家の前まで水が来てから『危ないな』ということでちょっと高めのところに車を移動させに走りました。けれども量販店などの立体駐車場は早く動いた人がみんな使っててすでにもう入れないんですよね。なので近くにある学校や公園がちょっと高いので学校に運ん

令和5年7月豪雨 秋田市での水害被害報告3(中通・南通での水害被害)

2023年7月19日から20日にかけ現地にて豪雨の状況をお聞きした内容を報告します。今回は“秋田市中通・南通での水害被害”です。 秋田市中通・南通 秋田市中通は秋田市の中央部に位置し、東をJR奥羽本線・羽越本線、南を南大通り(秋田市道)、西を旭川、北を広小路(秋田県道26号秋田停車場線)に囲まれたエリア。町内の区画は、戦後の区画整理で作られた新しい道(中央通りなど)を除き藩政期からの古い町形がほぼそのまま残っており隘路や屈曲が多く、特に南端付近は堀を埋め立てた跡地を跨いで

令和5年7月豪雨 秋田市での水害被害報告2(一つ森公園へのくるまの高台退避計画)

2023年7月19日から20日にかけ現地にて豪雨の状況をお聞きした内容を報告します。今回は“一つ森公園へのくるまの高台避難”の視点でまとめています。 秋田市一つ森公園 秋田市一つ森公園は秋田市下北手桜蛭沢にあります。日本庭園、ロックガーデンなどからなる静的レクリエーションとコミュニティ体育館、ジョギングコースなどからなる動的レクリエーションを共存した市民の休息・鑑賞・散策・遊戯運動等総合的な利用に供することができる総合公園です。(秋田市ホームページより) 大きな森一帯が

令和5年7月豪雨 秋田市での水害被害報告(豪雨の状況)

2023年7月19日から20日にかけ現地にてお聞きした豪雨の状況について報告します。 今回の豪雨の状況 ・2023年7月14日(金)から雨が降り始め、15日(土)昼頃から線状降水帯の影響により猛烈な豪雨となり市内各地で内水氾濫による浸水が発生、さらに太平川や猿田川の氾濫の影響をうけ広範囲で甚大な被害が発生 ・浸水は16日(日)にかけて続き、雨は17日午後に一旦止んだものの梅雨前線が停滞した影響もあり19日現在も大雨洪水警報が継続(大雨警報は秋田市など、洪水警報は太平川)

令和5年6月豪雨での取手市双葉地区の水害被害報告

2023年6月13日(火)に現地を訪問、地元にお住まいの方々にお話しをお聞きしました。 地域の特徴 双葉地区は小貝川から取水した用水路に面しており、小貝川から牛久沼に広がる田んぼの一角にあります。1961年に開かれた住宅団地で、現在1100世帯ほどが生活されている地区。地元の方は「元々冠水しやすい地域、台風の時期には浅い冠水を繰り返してきたが、その度に2、3時間経てば排水できていた。床下浸水した家は底上げをするなどして浸水対策をしてきた」 地元のおばあちゃん 「こんな

Vol.2-「令和5年6月豪雨での取手市双葉地区の水害被害」インタビュー

牛久駅方面から6号線を辿り双葉地区に入りました。舗装のされていない道沿いに地面よりすこし高くなっている家が目にとまり、くるまの前の男性に声をかけて水害の様子をお聞きしました。 あんなに冠水したのは初めての経験でした 「3日の朝、この道と裏の田んぼ一帯は奥の用水路まで冠水していました。あんなに冠水したのは私自身初めての経験でした。前日の2日は雨は降っていたんですが、夜中になって豪雨になりました。雨雲レーダーではこのあたりは数時間ずっと赤色になっていて張り付いていました。線状

Vol.15-「令和2年7月豪雨での球磨川氾濫の水害被害」インタビュー最終回 “水害はなくならない”

前回は“新生 道の駅”についてお話ししました。今回は水害はなくならないです 水害はなくならない 「災害が起きてもうすぐ3年になろうとしています。振り返ると被災直後とその2年後、そして今とは言うことも変わってくるんですよね。どんどん未来に向けてっていう気持ちにならざるをえないし、そういう区切りが一つひとつ出てくるんです。”3年経ったけどあの人も戻ってこないな。土地は更地になってるけど家も建て直さないんだな。”と町を通るたびに思いを馳せる。となると残された住人でやっていくしか

Vol.14-「令和2年7月豪雨での球磨川氾濫水害被害」インタビュー”新生 道の駅”

前回は“若い世代が活躍できるように”と 山と防災害でした。今回は”新生 道の駅”です ”新生 道の駅” 「この水害で道の駅坂本の建物は水没しました。安全性の面からも中に入ることはできず、ご覧の通り封鎖していまして、数年後に建て替えとなります。現在“道の駅坂本”としての営業は同じ敷地内のプレハブで、同じく水害で被災した町の商店の方々と軒を連ねて営業を続けていて再建に向けて歩み始めているところです。新生道の駅はどうあるべきか、単に“道の駅”が建て替えられ新しくなるだけにしては

Vol.13-「令和2年7月豪雨での球磨川氾濫の水害被害」インタビュー “若い世代が活躍できるように”、山と防災害

前回は伝承活動と新しいまちづくりについて説明しました。今回は“若い世代が活躍できるように”と山と防災害です。 若い世代が活躍できるように 町に残って活動されている若い女性がお二人いらっしゃって、そういう人たちが安全に将来も安心して暮らせるためにどんなことが必要なのか、改めて冷静に考えて検証してやっていくことは、5年後、10年後の子供たちの将来を考えたときにとても大切なことだと思っています。 例えば、全国の被災地は今どうなっているかとか、災害から5年経った被災地はどうなっ

Vol.12-「令和2年7月豪雨での球磨川氾濫の水害被害」インタビュー ”伝承活動と新しいまちづくり”

前回は自助と共助、地名の由来についてお話ししました。今回は伝承活動と新しいまちづくりです 伝承活動 「東日本大震災以降、あの時どう動いたとか、どういうことがあったとかを語り部の方々が伝えていると思うので、ここでもそういう伝承活動をやっていかないといけない。道の駅でもそんな伝承のためのスペースをつくって伝えることを大切にしていきたい。それにこの上流ではJR肥薩線球磨川第一橋梁という、当時で112年になる歴史ある近代遺産が流されたんです。それをJR九州さんからお預かりしてどう

Vol.11-「令和2年7月豪雨での球磨川氾濫の水害被害」インタビュー ”自助と共助”

前回は「想定外」に備えておくについてお話ししました。今回は自助と共助、地名の由来についてです 自助と共助 「道路が使えないことも想定するし、橋が流されたら渡れないということも想定しておく。“自助”ということを言われていますけど、100%の人ができるわけではないので、できる人が自助で備えておいてその備えを“共助”ということでみんなで助け合ってという流れを作っていく必要がある。地方であればあるほど少子高齢化でパワーが少ない、消防団さえもなかなか組織できないので外部の方に入って

Vol.10-「令和2年7月豪雨での球磨川氾濫の水害被害」インタビュー ”「想定外」に備えておく”

前回は県職員の方々のボランティア支援とくるまを無償で貸し出す支援団体についてお話ししました。今回は「想定外」に備えておくです 「想定外」に備えておく 「これからでもそういう想定外とかどんどん起きてくるんじゃないかと心配しています。今まで災害に遭わなかったところで、もし今まで経験したことないレベルの災害がおきるとして人口が多いところだったらどうなるのか。地域温暖化や気候変動がおきていて、これまでにはなかった規模の災害がこれまでにない頻度で現実に起きていますし、これからは行政

Vol.9-「令和2年7月豪雨での球磨川氾濫の水害被害」インタビュー ”県職員のボランティア支援”

前回はEVの活用と「くるま」の確保についてお話ししました。今回は県職員の方々のボランティア支援と「くるま」を無償で貸し出す支援団体についてです。 県職員の方々のボランティア支援 「被災してから熊本県の職員さんが来られました。1週間来てくださったんです。」 「プライベートのボランティア活動だったので公用車は使えないんですね。だからといって職員さんのプライベート車で来られて、もしパンクして事故してしまっては困る。当時いろんなものが道路に散らばっていたので、わたしが使っていた