Vol.9-「令和2年7月豪雨での球磨川氾濫の水害被害」インタビュー ”県職員のボランティア支援”
前回はEVの活用と「くるま」の確保についてお話ししました。今回は県職員の方々のボランティア支援と「くるま」を無償で貸し出す支援団体についてです。
県職員の方々のボランティア支援
「被災してから熊本県の職員さんが来られました。1週間来てくださったんです。」
「プライベートのボランティア活動だったので公用車は使えないんですね。だからといって職員さんのプライベート車で来られて、もしパンクして事故してしまっては困る。当時いろんなものが道路に散らばっていたので、わたしが使っていた軽トラもオフロード車のタイヤでしたけど3回パンクしたほどでした。県職員さんがボランティアで来られる際もいろんな難しい問題があるそうで、結局レンタカーで来られました。みなさん担当課ごとに長期レンタルして毎日3,4人入れ替わり立ち替わりで来てくださいました。」
くるまがないと始まらない
「道の駅でも最終的にはリース会社から軽バンを借りることができましたが、車がないと始まらなかったです。とにかくそれは間違いないです。」
「リースの後もあの手この手で車を借りました。いろんな支援団体があって、車を無償で貸し出しされている方も結構ありましたね。クラファンを使った支援団体、プロに近いような組織だって動かれている支援団体、被災支援ボランティア団体があって、災害が起きたらパッと支援物資を持って軽トラで被災地に入って、どうぞこの軽トラずっと使っていいですよとか。無償で貸し出す代わりにくるまに広報用のステッカーが貼られてたり、その車を使った活動は、毎日SNSであげてくださいねとか。」
「球磨川の豪雨災害と一口で言っても、この坂本町と上流の球磨村は道路が寸断されていたので、始めの段階ではそういう支援団体でも入ってこれなかったですね。同じ球磨川流域でも車が通れる人吉市や足北町は支援が早かったですよ。スタートが早かったので復旧活動、復旧作業も早かった。この球磨村と坂本町は本当に復旧が遅くて同じ球磨川氾濫の被災地域でもイレギュラーな地域なんですよ。」
インタビュー#10に続く