妻はうつ病じゃなく認知症だった(10)
こんにちは。
少し複雑な気分だ。
妻の住宅ローンが保険で完済になってしまったのだ·······
いや、確かに免除の申請はした。しかしマジか?(汗)
そんなあっさりと免除になるなんて······
感情論
住宅ローン免除の申請のことは、推進員から「みなさんは何度も何度も免除の申請をして、やっと認められるんですよ」と言われていた。
↓の記事にて
だから、当然無理だろうと思っていたけど、銀行に現状を伝えておくだけでも意義があると思い申請をしていた。
ところが、あっさり認められてしまったのだ。
まだ要介護1なのに。
特約も何にも付けてないシンプルな保険だが?
えっ!!!
まさか世間ではそういう認識?
食事・トイレ・入浴は1人で全てできている。
この病気は保険業界ではそういう認識だったのだ。認識が甘く私が甘ちゃんだった、お恥ずかしい。
推進員へ報告
推進員「私の担当していた患者様の中で1回目は今までなくて初めてですよ!
先日もアルツハイマーの患者の方が申請をしたら、1人で食事やトイレ出来るなら無理!と厳しく断られたばっかりなんです」とのこと。
私「たまたまラッキーでした」
推進員「2023年に認知症基本法も出来たし、今年は医療・介護・障害福祉の3つの報酬が同時に改定される6年に1度のトリプル改定もあるので、企業に何らかの影響を与えたのかもしれませんね。しかし良かった!」
私「ありがとうございます!」
通院日だったので、ケアマネも病院の相談員も同席していて共に喜んでもらった。本当にありがたい。
色々詳しく調べると、意思の疎通や言語機能を廃すると高度障害か重度障害に該当する規定があった。だから適用されたのかもしれない。
意思の疎通は大事だ。毎日風呂を焼いてもらっているから身に沁みて分かる。
住宅ローンの保険免除申請が成功したことは、今度の患者会にて報告し情報を共有してみんなの役に立ててもらいたい。
自宅購入の経緯
一軒家は妻の夢だったらしい。当時、分譲マンションに住んでいて買い替える必要は特になかった。
貸金業界で過払い金返還請求が頻発しており、業界は苦しくなり始めていた。将来転職を余儀なくされることも漠然とだが視野に入っていた。定年まで働くことは無理だろうと。
それでも、買い替えるなら勤続年数や収入など条件面から見て人生最後のチャンスだろうと思い決断したのだ。
銀行側も商売であり貸金業界のリスクも熟知していたはずだ。金融業で長年勤務し収入が高くペアローンだったこともあり、ローンが通ってしまった。
保険はそもそも大数の法則があるから、免除になってしまっても銀行や保険会社の誰にも損失は発生せず迷惑は掛けていない。
大数の法則·····
サンプルを多く集めると、確率論的に死亡年齢などのリスクが分かるため、事前にリスクを避けられるができること。
保険はそういう仕組だし、銀行もビジネスで利益があるから取引をしているだけのこと。
そんなことは人一倍分かっている。
不器用な私の感謝
しかし、自宅を購入してこれまで世話になったことへの個人的に感謝の意味を表したい。
抹消書類が到着したので、NISAを利用してこの銀行の株式を購入した。日経平均株価は大幅に下がっていたが記録のため残しておく。
いくら上がろうが0円になろうが応援のため一生売らない。このメガバンク株が0円になるようなことが起これば、日本の金融システムはアメリカにでも全て替えられていることだろう。
意外に思われるかもしれないが、私は恩を忘れないたちなのだ。生き方として筋は通したい。
決して損得感情だけで生きているわけではない。密かに関西人の熱い血が流れているのだ。Σヽ(`д´;)ノ うおおおお!ハァハァハァ······
恥ずかしいから見せることはあまりないが。
勘定論
月々の支払いが約5万減った。しかも支払済の約1年分(約50万)を遡及して還付までしてくれた。
住宅ローンの負債合計600万くらいがなくなる。
支払いが減るから負担も減るわけだが、そのお金の使い道をどうするか。
①収入が増えたものとして使い、生活水準を上げる
②給料を5万少ない仕事にして負担を減らす。
③このまま生活を変えずにおく。
①は貯金ができない人の考え方だろう。②も考えなくもないが、給料と仕事の責任やは比例すると考えるので今のところはこの選択肢はない。
残りは③ということになる。
少し考えていきたい。
やりくりして残った金額を確認して考えてみる方法もある。
しかし、実はそれだと何となく使ってあまり残らないという、よくある落とし穴である。
そうならないために、先取り貯蓄効果を利用する。
先取り貯蓄·····
手取りから先に貯蓄額を別口座へ移して、残りの金額で生活すること。
つまり、最初から住宅ローン分の5万は支払ってないものとして、家計を管理する。そうすれば、漫然と消費することがなくこれまでと家計上何も変わらない。
リスク分散·······
リスク分散では、投資商品を分散すればいいという話が多いが、通貨も意識しているだろうか。🤔
私はリスクヘッジのために通貨も分散し金融商品の多くをドル建てにして
リスクを減らしている。💱
積立NISAを利用していないのは外国株に対応していないからだが、せっかくなので今回から半分を円建ての積立NISAに回して、残り半分を外国株に積立て投資しよう。
投資シミュレーション
積立をするとどうなるかをシミュレーションで確認する。将来は不確定なので確実ではないものの参考になる。
住宅ローン免除分の金額を月5万円5%で積立するとどうなるかみておこう。
投資金額合計は600万。10年後の積立終了時には776万円となり、ブラス176万円の増加となる。3%なら計698万だ。金融庁のサイトなので安心して一度試してほしい。
資産運用シミュレーション : 金融庁より
ローンのマイナス分600万と運用する原資600万なら往復の合計1200万が資産効果といえるだろう。
抹消手続き
抵当権抹消手続きのため法務局へ申請に行く。
金融会社勤務時代には、不動産担保ローンを完済したお客様へ登記申請書をサービスで作って、「法務局で全部書類渡せば根抵当権を抹消出来るようにしたから、元気で!」と渡していた。
登記申請書は銀行からの書類にはなかったので法務局で手書きで作成し提出した。自宅プリンターが故障のため😅
(司法)書士に依頼すると手数料を取られるが、個人で簡単に出来ることをお忘れなく。
ママ友に再会!
法務局で、何と下の子の保育園時代のママ友に再会した。我々は少し年上の同世代でもあり親しみを感じていた人だったが、ママは法務局で働いていたのだ。
政令指定都市というのに世間は狭い。
ひとしきり子どもの近況報告(もう小学校が残り2年なんて信じられへんよねー。中学校も一緒になれへんねー、残念)などなど
しかしやがて······
ママ友「ママ元気?」
私「!! う、うん、何とか」(汗)
(病気のことを言うべきか言わざるべきか)
ママ友「家族みんな元気にしてる?」
私「う、うん」(汗)
(やっぱり言えないよな)
ママ友「みんな誘って花火とかしたいからママにLINEするわ!」
私「······いいね」(汗)
(行きたいのは行きたいけど、ママにLINEされても返せないと思う·····ゴメン)😅
ママ友「それじゃ!」
私「また!」
(病気だから軽々しく言えないけど、保育園で6年も色んなイベントを一緒にして過ごした仲間。隠しているのも申し訳ない気がする。伝えても心配させてしまうだけだし。というジレンマ)😭
この場所でこんなタイミングで再会なんて、何かの試練かそれとも呪われているのか·····
少し前に、上の子のママ友に病気の事を伝えたら急に疎遠となった。関わりたくないみたい。現実はそんなもんなんだろうな。ハハ
感情論、再び
結局、
お金だけが増えても、それだけではあまり意味がなくて寂しすぎる。
子どもに遺せるとはいえ、ヒトの感情はなくなるわけではない。
矛盾する気持ちを受け止めてしっかり乗り切らないといけない。
いつか、26年前に新婚旅行で行ったカンクンで美味しいトルティーヤを食べテキーラを飲みたかった。
1人で行ったってつまらない。
今夜は住宅ローン完済のお祝いのため、メキシコを思い出してワカモレを作ってみよう
ワカモレどころか新婚旅行もカンクンも一切何も覚えていなかった·······
遠い記憶から失われていく病気。26年前に一度行っただけの記憶なんてなおさらか。保険も降りるくらいだし。
いつもよりほろ苦いコロナビールで乾杯🍻自分用のサルサだけ激辛にしてやれ🌶
メキシコ最高!(泣)
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