秋の味覚といえばコノシロ
随分と冷えてきましたね。
ソウルでも先週から氷点下を記録する日が増えてきました。とはいっても今日は10度を超えていたので、まあまあ暖かいですけどね。それでも、昨日外を歩きながら感じたことは――。
空気の香りは、もやは冬。
秋は早足でさっさと駆け抜けて行こうとしているようです。
秋の味覚
秋といえば、読書の秋やら運動の秋やら色々ありますが、結局のところ、こうなっちゃいます。
食欲の秋。
そして、一言で「秋の味覚」といえども、実に色んな「おいしいもの」があるものです。
韓国の秋の味覚にジョノ(전어)と呼ばれるコノシロがあります。
日本では出世魚だそうでね。地域によって多少異なるようですが、幼魚のときは「シンコ」、10㎝程度に成長すると「コハダ」と呼ばれ、12~13㎝になると「ナカズミ」、15㎝以上になると「コノシロ」になるそうです。記事を書きながら、お寿司のコハダはコノシロだったのだと初めて知りました。
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◆お刺身
ここ最近、フェッチブ(횟집)と呼ばれる活魚食堂(お刺身屋さん)の前に置かれた水槽では、コノシロが元気よく泳ぎ回っています。
新鮮なコノシロは、お刺身で食べると最高です。
この日は、ヒラメとコノシロのお刺身を注文しました。テーブルにこれでもかと並べられたチヂミやニシンの塩焼き、野菜、らっきょはおまけです。
この細長く切られたお魚がコノシロです。
コノシロは小骨が多いですが、韓国ではそのまま細切りにして食べることが多い気がします。正直、このお店の切り方だと見た目がヘビっぽくて微妙だと感じたのはここだけの話・・・。
味はもちろん、言うことなし!
脂が乗って、旨味がとても強かったです。小骨もそれほど気になりませんでした。それどころか、噛めば噛むほど深い味わいが広がり、野菜に包んで食べてもおいしかったです。
◆塩焼き
秋の味覚の秋刀魚同様、コノシロといえば塩焼きが欠かせません。
どうやらお祭りでも大人気のようです。
先月開催されたお祭りでは、様々な食べ物が並ぶ中でひときわ目を惹いたのがこのモクモクと立ち上る煙――もとい、コノシロの炭火焼でした。
秋ならではの光景です。
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コノシロの美味しさ。それは、こんなことわざからも伺えます。
ゴマ3升分だなんて、どんだけ香ばしんだよ。
ただ、個人的には2番目のことわざがあまり好きではありません。聞く度に、コノシロの美味しさよりも気の毒な気持ちの方が勝ってしまいます。
「秋茄子は嫁に食わすな」然り、嫁ってやつは国を越えてもつらい立場にいるのですねえ・・・。家出するくらい大嫌いな家にコノシロの香り一つで戻って来るなんて、想像するだけですんげえ可哀想だと思うのだが。
おっと、話がずれてしまいましたね。
ではでは。
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