韓国料理#08.焼き芋にはキムチ~♪もしもキムチがなかったら♪~
先日見掛けたテレビでは、焼き芋にキムチをのせて食べていました。
ーー韓国に来たばかりの頃は驚きと発見の連続でしたが、そんな新鮮さはどこへやら。不思議だと感じることはめっぽうなくなり、当時は当たり前ではなかった光景が、今では無意識のうちに通り過ぎ去っていくようになりました。
そんな、最初は驚いたが今はどうとも思わなくなった韓国文化のひとつ。それが焼き芋にはキムチという、韓国ではど定番の組み合わせです。
本当に「もれなく」と言って良いほど、焼き芋を食べるときにはキムチがついてきます。確かに、熱くて甘いホクホクのさつまいもには、辛くて酸っぱいキムチが合うのですが、最初に知ったときはこう思いました。
今なら分かります。
別にそこまでしてキムチを食べたいわけではなく、焼き芋をより美味しく食べるにはキムチが一番合うだけのことなのです。しかし、当時の私にそれが分かるわけもなく、見る度に不思議に思っていました。「いらね~だろ、キムチ」と。
そんなことを、テレビを見ながら韓国人の旦那に話していると、こう言われました。
いやいやいや、焼き芋を食べるんだから、焼き芋だけで十分っしょ。
トンチミ(동치미)とは大根の水キムチのことで、これも焼き芋を食べるときの定番パートナーとしてよく登場します。焼き芋を食べてのどが渇いても、やはり結局はキムチのスープで渇きを癒すのです。
そんな話をするものだから、私は心の底から言いました。
「もし韓国にキムチがなかったらどうするの? きっと大変なことになるね」
すると、まさかの返事が返ってきました。
え、マジか。
◆◆◆
◆キム・グァンテ(정광태):『キムチの主題歌(김치주제가)』
ということで、こちらが本日の本題です。
1985年に発表されたキム・グァンテ(정광태)の『キムチの主題歌(김치주제가)』。
さて、キムチがなかったら一体どうなるのでしょうか。
歌詞と共にお楽しみください。
要は「キムチの味を知ってしまった今、キムチなしでは生きていけない」ということのようです。
この歌、おもしろい。
もっと流行ればいいのになあ~(あ、当時は流行ったのか?)。
そういえば、過去に1人だけ、キムチが嫌いな韓国人に出逢いました。
彼になぜキムチが嫌いなのかと訊くと「野菜が嫌いだから、野菜でできたキムチも嫌い」ということでした。
うん、納得。