【エッセイ】 走る子ども
うちの息子は二人とも、中高でするスポーツは、ただ走るだけの、クロスカントリーを選んだ。上の子は、スポーツをするなら、それしかチョイスがなかったからだ。
小さい時から、私なみの運動神経を見せる上の子を、私は心配しながら見守っていた。それでも、幼稚園からサッカークラブにも入ったし、バスケットボールもしたことがある。どれも、私の目から見ると、もし自分だったら、ごめんごめん、と周りに謝ってばかりいただろうと思うようなさま、または、ザマだった。
彼がサッカー4年目の小学3年生の時、