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達成感でいっぱい【オリヴァー・ツイスト】

「燃え尽きた…」
読了後の感想です。

メロディアスライブラリーで2週放送されました。
2023.2.5と12です。

年が明ける前からお知らせがあったので、
読むことにしました。
しかし、前半は脈絡のないように感じて
なかなかページが進みませんでした。

図書館の貸出は2週間までですが、
2度も延長しました。
予約者がいなかったので、
1ヶ月かかって読み切りました。

残り3分の1にさしかかったころから、
「面白い!」と思えるようになりました。
それまでの話が全部つながり始めたからです。

・どこまでも過酷な運命

生まれた直後に母親が亡くなる。
救貧院に入るが、おかわりを要求して追い出される。
奉公先の葬儀屋も過酷。
ロンドンまで徒歩で向かった。
窃盗犯の一味に関わることになった。
スリをしてないのに、現場にいたため逮捕された。
一度、親切な人に救い出されたものの連れ戻される。
強盗に押し入ろうとしたら、銃で打たれて瀕死の状態。

ここまで聞いただけで、
「なぜこの少年の置かれた運命は、
こんなにも過酷なんだろうか」と
思わずにいられませんでした。

・助けてくれる人たち

最初に手助けしたのは、ブラウンローです。
オリヴァーは、スリの現場にいたため捕まりました。
被害者であるブラウンローが
オリヴァー引き取ることになりました。

オリヴァーにとっては、一時の幸せでした。
窃盗犯の一味の仲間に連れ戻された後も
ブラウンローは彼を探しました。

次に手助けしてくれたのは、
メイリー夫人とその姪であるローズでした。
窃盗犯の一味が強盗に入った家の住民です。
瀕死の状態のオリヴァーに医師を派遣しました。

最後に、窃盗犯の一味の愛人であったナンシーが
手助けしてました。
危険を犯して、
オリヴァーが置かれた状況をローズに話しました。

こんな過酷な運命に置かれたオリヴァーに対して
「運がいいなぁ」と感じました。
それとも、「助けてあげたい」と周りの人を思わせる魅力があるのかもしれません。

・出生の秘密

序盤では、オリヴァーの出産直後に
母親が亡くなりました。
金のロケットと指輪を持っていました。
元はそれなりに裕福だったことが伺えます。

オリヴァーを徹底的に排除する人物が
窃盗犯の一味に入れたり、
彼の身分を証明するものをなくしたりしてきます。

本来彼が受け取るはずのものを
奪われてきたということがわかりました。

鍵となる人物は、登場人物一覧にありましたが
先を読むまで、全くわかりませんでした。

・感想

「何という巡り合わせだろうか」
ブラウンローやメイリー一家との出会いを見て
そう思わずにいられませんでした。
ハッピーエンドで終わってホッとしました。

窃盗犯の一味の人間の描かれ方ですが、
悪役なはずなのに、作者の愛情を感じられました。
当時の貧困層の過酷さが伝わってきました。

ここまで長い小説を読んだのは、
『ハリー・ポッター』以来です。

『ハリー・ポッター』は
中学生に第一巻が発売されてから読み始めて、
大学生の時に最終巻が出ました。
長編で途中から複雑になったため、
周りで挫折した人が多数出ました。
この経験を彷彿とさせました。

「長編小説であればあるほど、最初はなかなかページが進まない」と発見しました。
面白くなるま我慢して読めるかで決まりそうです。

以上、ちえでした。
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