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子どもの頃「将来の夢は何?」の質問に、答えるのがこわかった

子どもの頃、「将来の仕事を選ぶ」という点でいえば、大人になるのが恐かったです。
なぜかというと、「その将来の仕事に就けなかったら、どれだけ落胆するだろう?」と想像していたからです。

私が小学生の頃…約30年前は、終身雇用制で「一つの会社に入ったら定年まで続ける」ような時代でした。転職や副業もメジャーではなかったような。
学校の先生は先生として、会社員は会社員として、医者は医者として勤めるような時代でした。その夢を叶えるために、早い時期からレールの上を歩いている感じ。

小さいころ、周りから「将来の夢は何?」と訊かれることが多くありました。そんな時は、私が知っている範囲内の仕事を答えるしかありません。

小学生の頃はタカラジェンヌになりたかったり(赤面!)
中学生の頃は古墳の研究者になりたかったり(今、初めて書きました。笑)
高校生の頃は…なんだったっけ?忘れましたが、誰しもがイメージできる仕事名で答えていました。

でも、将来その仕事に就けなかったらどれだけ落胆することになるのだろう…? 夢が破れて落胆するくらいなら、夢を持たないほうがよいのではないか…?
子どもの頃は、「将来の夢」についてそんな後ろ向きな事さえ考えていました。

大学に入学する前の一年間、予備校に通いました。予備校に通ったとき、「将来の夢」に関する捉え方が、少し変化していきました。

予備校の講師で、とても素敵な方がいました。どこが素敵だったかというと…
自分が得てきた経験や学びを、授業の中にぶつけてくれるのです。
授業自体もとても分かりやすく解説してくれるのですが、それより何より、その講師から伝わってくる人生観というかパワーがすごかったです。
そのパワーを貰いに予備校に通っていたような感じもします。笑
うん、予備校時代、楽しかった!

その時、「将来は、自分の経験や学びを人に還元できるようになりたい」と思いました。
その方法が講師業なのか?それとも先生としてなのか?はたまた他の方法があるのか?まだ分からなかったのですが。

そこからは、「自分の経験や学びを人に還元する」という「状態」で将来の夢を考えるようにしました。

色彩検定講師の資格を取得→講師を目指してみたり
教員免許を取得→実際に教員に転職したり
大学院修士→研究者を目指してみたり
キャリアコンサルタント→いつか大学でキャリアの講義をもちたい(願望)

でも、自分自身が挫折したり、外部からの環境の変化に対応したり…と紆余曲折あって、今は何もしていません。
肩書きとしては、何も無い状態。

では、子どもの頃の「将来の夢」の観点からするとどうか?
はっきりした職種の仕事に就いてないわけです。目標にしていた仕事に就いたとしても、それを手放したわけです。子どものころ、いちばん恐れていた状況…。

では今、超落胆しているのか?
そんな事はありません。むしろ幸せです。

「自分の経験や学びを人に還元する」という「状態」でいえば、noteのような発信で実現できているからです。
だから幸せです。

それでもやはり、息子には「将来の夢は何?」と訊いてしまうと思います。笑
また、息子から返ってくる答えも、はっきりとした仕事名でしょう。

ただ、息子が将来、もし望んでいる仕事に就けなかったとしても、落胆しないでと伝えたいです。
「仕事名」ではなく、「状態」が叶っているか?で判断してよいと思っています。

自分が心から叶えたいと思っている「状態」が実現できているのなら、幸せだと思っています。

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にぐまっち【キャリアコンサルタント資格を活かして一歩踏み出している主婦】
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