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「神武天皇とイスケヨリヒメ」1-31古事記2と画「我ら日本全国貴族猫!大阪猫様降臨」
神武天皇の夜這いの後、イスケヨリヒメはしばらくして皇后として宮中に入ることになりました。
国宝級笑顔の書道絵本画家Princess香龍です❤️
めでたし、めでたし!彼女を迎えに行かせた神輿が門の先まで戻ってくるまでソワソワの神武天皇。
神武はソワソワして門まで来てのぞいていたのを、慌てて玉座に座り背筋を伸ばして何食わぬ顔をする。
見ている両脇のオオクメとミチノオミが笑いを堪えるのに必死になる。(慌てすぎでしょ!!)
イスケヨリヒメは神武の前まで来ると、丁寧に頭を下げ「神武様。これからどうぞ、よろしくお願いいたします」と言って顔を挙げると、美しい!!綺麗!!
こんな可愛い子とこれから一緒に暮らせるのかと思うと嬉しくなっちゃう!と言って神武は歌い出す。
「菅原の〜 汚いがボロ屋で菅畳〜 清らかに敷いて〜 オレら二人で寝たよな〜〜🎵」
この歌を聴いたオオクメとミチノオミは堪えきれずに吹き出した「ブブフフーー」予想してなかった神武は顔を真っ赤にして怒る。
「なんだよ!お前ら!人の恋歌を笑うなんて!!ひどいじゃないか!!最低!!てか、今、オオクメ以外の聞きなれない声を聞いたんだけど、ミチノオミの声?お前、声帯あったの?」
オオクメは腹を抱えて笑ってヒィヒィ言ってる。
「ヤベェ、嘘だろ?旦那、恋歌のセンス皆無でびっくりなんっすけど!!まんますぎる上に、嫁の家をボロ屋とか言うの、ないわーー!酷すぎじゃね?」・・・耐えられずにさらにゲラゲラ笑う。
神武は顔を歪めて不機嫌に黙り込んでしまったので、イスケヨリヒメが慌ててフォローした。
「あの、ボロ小屋を”しけしき小屋”という表現にしてみてはいかがでしょうか?”しけ”は”聖所”という意味もあると聞いたことがあるので。しかも神宿る、御室の三輪山にはぴったりの表現かと!!」
「は?天才か?」オオクメは感心して口笛を吹くと、神武は得意げに笑ってまた歌を歌い出した。
「菅原の〜 しけしき小屋に〜 菅畳〜 いや清敷て〜 我が二人寝しい〜🎵」どうやら、気分が治ったらしくドヤ顔の神武。
「オイ、待て、こら、旦那。何、さらっと詠い直してんすか。嫁の手柄の横取りっすよ」オオクメの文句に神武はニッと笑って得意げに腕を組む。
「オレの嫁はそんな些細なことでとやかくいう女ではないわ!」
「最低か!!」オオクメが神武を睨みつけると、イスケヨリヒメはペコペコと頭を下げた。
「あの、オオクメ様、大丈夫です。神武様のお役に立てるのなら。。。」
「はぁー、旦那には勿体無い嫁だな!!」
恥ずかしくてもじもじしているイスケヨリヒメは気まずくなって話題を変える。
「ところで、、、、そちらの男装をされている可愛らしい女性はどちら様でしょうか?」
「ん?女性??」イスケヨリヒメが指差した先にいたのはミチノオミだった。
「こいつが女?はははっ、ミチノオミは男だよ」「どっからどうみたって男だろ?」
「えっ?女性ではないのですか??」急に注目を浴びたミチノオミが顔を赤らめるとイスケヨリヒメは前のめりになる。
「その容姿は、今までずっと男だと思っていたけれど、実は女子だったとか、そんな設定が似合うというか、そうであって欲しいというか・・・」・・・つまり、美形の男子!!
「ないない。なあ、ミチノオミ?」笑いながら神武に問われて、ミチノオミは肯定も否定もせずに玉座の後ろに隠れてしまった。。。あざと!
「え?ないよな?ミチノオミ???」慌てる神武とミチノオミのやりとりを見てイスケヨリヒメは突然床に突っ伏して叫ぶ!
「はぁぁ!!何それ!!無理!!最高!!尊い!!幸せ!!」
「違うよ!イスケヨリ!ミチノオミは正真正銘の男だって!!こんな早々に浮気するわけがないっての!!って、幸せって??」
イスケヨリヒメの推し活についていけない神武だったけれど、恍惚として拝まれてなんかいっかなって思う神武なのでした。
こうして神武とイスケヨリヒメは仲睦まじく暮らし、2人の間には日子八井命(ヒコヤイノミコト)、神八井耳命(カムヤイミミノミコト)、神沼河耳命(カムヌマカワミミノミコト)の3人の御子が生まれた。
やがて神武は137歳で崩御する。御陵(みはか)は畝傍山の北の方の白樺の尾の上にあると伝えられ、現在は橿原神宮に北接する御陵が神武天皇陵とされている。
ここで、神武天皇の話は終わりです。ミチノオミが女とみまごうばかりの美形に表現されていますが、別の文献では神武天皇の東征に「アマゾネス」が活躍したという話があって、男勝りの女性が活躍した記述があるらしいので、それよりはイスケヨリヒメの推し活に話を盛ってきたのかもしれません。その方が楽しいし、変態チックなオオモノヌシの子供となれば、変な好みがあってもおかしくないのかも知れません。
次のお話は、神武天皇が崩御した時からのお話です。
次回乞うご期待!!
【プリンセス香龍美術館】
今回の絵は「我ら日本全国貴族猫!大阪猫様降臨」・・・日本全国の県花や県鳥や特徴あるものなどを配置して貴族の格好をした猫で表現してみました。
大阪の猫ちゃんとして名乗りをあげてくれたのは、「プーちゃん」。食いしん坊で抱っこは断固として拒否る!人呼んで凶暴、我儘猫!!だけどそれも可愛いプーちゃんが、大阪猫として降臨されました!大阪府のマーク、県花「梅と桜草」県鳥「百舌鳥(もず)」もお共に従え、大阪と言えば、大阪城と太陽の塔との夢のコラボレーションです!!
F3(W215xH260)のキャンバスにアクリル絵の具で彩色したものです。
![](https://assets.st-note.com/img/1738269276-GLwdqf5mjuA4VRJQ9YDPElW2.jpg)
だんだん良くなる!未来は明るい!!
皆様に湯水の如く良き事が起きます!!
香龍アートサイトcreema
https://www.creema.jp/c/princess-koryu
「アートアクセサリー」サイトminne
https://minne.com/@koryu4976
参考文献/「ラノベ古事記」小野寺優、KADOKAWA
参考文献/「眠れないほど面白い日本書紀」板野博行、三笠書房、王様文庫
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