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「撤退した陣営にいたのは?」1-19古事記2と画「月夜見尊(ツキヨミノミコト)」

「金鵄(きんし)」まで出てきて、トミビコ打倒もすぐそこ!?と思ったのに。。。

国宝級笑顔の書道絵本画家Princess香龍です❤️

退却することになって前回の戦いの陣営に来てみれば。。。先客が。。。

後ろ姿が誰かに似ている人が「ポワワ」っと空を見ている。・・・この後ろ姿はニニギ様?

振り返ると、別の人だった。。。でもどこかニニギに似ていて、ふんわり笑って話し出した。

「あれ?もしかして、あなたが天つ神の御子様ですか?」・・・「そうだけど」とイワレビコ。

「わー、よかった!こちらにお邪魔したら誰もいなかったから、どうしようかなって思っていたところなんです」

戦場なのにおっとりとした喋り方。軍人ではなさそう。殺意も全く感じられない。イワレビコはとりあえず名前を聞いてみた。

「僕は、邇芸速日命(ニギハヤヒノミコト)と申します」と丁寧に挨拶。

「命(ミコト)とは、もしかしてこの辺の土地の主ですか?」

「あー、多分?・・・そうだと思う」・・・喋り方も内容もポワッとしすぎ。ニギハヤヒはゆっくり続ける。

「僕、ここに赴いて天つ神の御子様に言わなきゃいけないの」・・・「何を?」

「僕ね、天つ神の御子が地上に天降ったって話を聞いて、あなたを追って高天原から降りてきたんですよ」・・・と言うことはニギハヤヒも天つ神ってこと?

ぽわっと笑ってニギハヤヒは答える「そーゆーことです。でも天つ神の御子様に僕も天つ神ですって言っても信じてもらえるかわからなかったので、天つ神の瑞(しるし)を持ってきたんです」と言って素っ気なく矢と矢入れを掲げてイワレビコに献上したのです。

受け取ってみると、確かに地上で作るには難しい繊細な細工が施され、ニニギ様がイワレビコにくれたものとよく似ていた。

「確かに、これは天つ神の証拠だね。でもなんで今なの?」

「ふふっ、違うの。ごめんなさい。本当はもっと早く来たかったけど、なんだか僕、降りる場所を間違えて、どうしよっかなーって思っていたら、この辺に住んでいたトミビコって人の妹さんと成り行きで結婚することになって・・・のんびりしていたらいつの間にか今になっちゃって・・・」

この話のまさかの展開に、イワレビコが目を見開く。そりゃそうでしょ。今すぐにでも殺してやりたい仇の名前につい声が荒ぶる。

「今、トミビコって言った!!??」

ニギハヤヒは全く動揺せずに楽しげに笑って首を横にふる。「天つ神の御子様、違いますよ。妹の方です。トミヤビメって名前で、トミヤはヒョロっこくて可愛いの。トミビコはマッチョだけど。。。」

「じゃなくて、トミビコは?」

「はい?ああ。トミビコの方はね、息子のウマシマジのことが可愛いって言ってました。初めての甥っ子なんだって。でもね、うちのウマシマちゃんはトミビコのお髭が嫌いみたいですぐに泣いちゃうの」そして、またふんわりと微笑まれる。。。。

全然会話が噛み合わなくて。。。悪意はないものの、そうじゃなくて。。。

同窓会の孫自慢みたいになっちゃってますけど、ここは戦場だったよね???

この天然なニギハヤヒとの会話はどうなっていくのでしょうか?

全く予想していなかったニギハヤヒの登場!!!次の展開を乞うご期待!!

【プリンセス香龍美術館】

今回の絵は「月夜見尊(ツキヨミノミコト)」・・・アマテラスの弟、スサノオの兄。月の神、海の神、海上安全、農業の神。支援:「陰の働きが周りを導く。癒しの時。自然と繋がりましょう。」

古事記でもイザナギノミコトが黄泉の国から命からがら出てきた時に禊をして生まれた「三貴紳」の一人として登場するも、その後は全く出てきません。

月夜見尊/香龍

だんだん良くなる!未来は明るい!!

皆様に湯水の如く良き事が起きます!!


香龍アートサイトcreema
https://www.creema.jp/c/princess-koryu

「アートアクセサリー」サイトminne
https://minne.com/@koryu4976

参考文献/「ラノベ古事記」小野寺優、KADOKAWA 
参考文献/「眠れないほど面白い日本書紀」板野博行、三笠書房、王様文庫

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