日本神話とギリシャ神話「イザナギとオルフェウス」〜「古事記外伝」25
日本神話とギリシャ神話はどこか似ています。
国宝級笑顔の書道絵本画家Princess香龍です❤️
死んだ妻を求めて黄泉の国へと向かう夫の物語!!
「古事記」
・火の神を生んだ時に御陰(みほと)を焼かれて死んでしまった愛妻のイザナミを追い、夫イザナギは黄泉の国に赴いた。
ところがイザナミは死者の国の物を食べてしまったのでもう戻れないという。
諦めきれないイザナギが黄泉神(よもつかみ)に相談する間イザナミを見ないで欲しいと言う。
ところが待ち侘びたイザナギが見たのは腐敗して恐ろしい姿に変じたイザナミだった。
イザナギが恐怖で逃げ出し、死者と生者の境である黄泉比良坂で、事戸を渡して永久に絶縁する。
(事戸とは、イザナミが一日千人殺すと言い、イザナギが1日千五百の産屋を建てると言い返したこと)
という話。(古事記の中でもグロテスクな表現にビックリ!)
「オルフェウス神話」
・オルフェウスの妻エウリュディケは毒蛇に噛まれて死に、冥界へと去った。諦めきれずにやってきた夫オルフェウスに、死者の国の王のハデスは、振り向いてはならぬ。という条件付きで妻を返してくれる。(ハデス、結構いい人?)
地上へ向かう途中、オルフェウスは妻の様子が不安で振り返ってしまい、永遠に彼女を失う。
「類似神話」
・ハデスによって地下界へと誘拐されたベルセフォネは、そこで柘榴(ざくろ)を食べてしまったため、地上に帰れなくなる。
愛する物を追って死者の国を訪れるが、タブーを破った為に再び別れてしまう。
「ヌート族(北アメリカ)」
・狼たちに追われた男が、逃げながら櫛を植えると山になり、油を注ぐと湖になり、いく手を阻むことで狼たちから逃げ延びる事ができた。
「オルフェウス型神話」は、ギリシア、南北アメリカ、オセアニアなどがあるらしい。イザナギが黄泉の国から逃げ出す場面は、呪的逃走で、世界に広く分布しているようです。(櫛を投げたり、桃を投げたりする)
事戸渡しは二神の対立が死の起源をもたらし、北ユーラシアから南北アメリカに広がる神話にもみられる。
「なぜ人は死ぬのか?」「死んだら生き返らないのか?」命の尊さや、命の儚さも日本だけではなく、世界中で誰もが思う問題点に明確な説明が無い時代の道標になったのでしょう。
世界中で、夫が妻を思う姿が描かれているのは、古代の「出産」が命懸けだったことを物語っている気がします。
ということで、次回も古事記と海外の神話の類似を見てみてみたいと思います!
(神様のお名前をカタカナ表記にしました。古事記と日本書紀では表記が異なることと、海外の神に合わせた表記です。ご理解いただけると嬉しいです)
だんだん良くなる!未来は明るい!!
皆様に湯水の如く良き事が起きます!!
香龍アートサイトcreema
https://www.creema.jp/c/princess-kory
「アートアクセサリー」サイトminne
https://minne.com/@koryu4976
参考文献/「眠れないほど面白い日本書紀」板野博行、三笠書房、王様文庫
参考文献/「ラノベ古事記」小野寺優、KADOKAWA
参考文献/歴史群像「古事記/記紀神話と日本の黎明」、学研
princess香龍,プリンセスこうりゅう,princess Koryu,プリンセス香龍,P.Koryu,絵本,
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?