「八十健への大宴会と思ったら?」1-15古事記2と画「八岐大蛇(ヤマタノオロチ)の1匹」
八十健をもてなすイワレビコ、頭領の了承を得て料理を始める。
国宝級笑顔の書道絵本画家Princess香龍です❤️
と言っても、料理人は「料理が上手な久米兵です。
一世一代の大掛かりな実演販売!?料理対決!??か???
久米兵は一人一人が剣を隠し持ち、膳夫として早速料理に取り掛かった。
久米兵達は、長旅で毎日賄いを作っていたのでとても手際良く、どんどん美味しそうな匂いがし始める。
最初は警戒していた八十健の面々も美味しそうな匂いにつられ洞窟から次々と出てきて近寄ってくる。ミチノオミが酒を配ると、彼らはあっという間に警戒心を解き放って宴会を始めた。
久米兵の作った料理はどれも初めて見るものばかりで、八十健は幸せそうに貪りついている。
やがて酒が回り宴もたけなわとなると、毒味と言いつつ、ちゃっかり自分も宴会に混ざっていたイワレビコが、ほろ酔いで右手をピーんと上げた。
「はーい!じゃー、オレ、歌いまぁーす」頭領も他の八十健もノリノリで盛り上げる!
イワレビコはふらりと立ち上がり、楽しそうに笑って歌い出す。
「あぁ〜忍坂の大きい室屋には〜〜こんなに人が多くて来たり入ったり居たりして〜〜人多すぎて〜入ったり居たりまじでびっくり〜〜🎵」「「「あはははは〜〜〜」」」
イワレビコは歌いながら八十健の笑い声を背にして久米兵の方へとゆっくり歩み出す。
「でも、みつみつし久米兵の子は〜〜頭椎(くぶつつい)の剣とか持っていて〜〜石椎(いしつつい)のでっかいトンカチとか持っていて〜〜みんな撃って終わるんだろうな〜〜撃たないわけはないもんなぁ〜🎵」
「「「・・・ん?」」」
八十健がポカンと歌の意味を考えている間に久米兵の後ろまで進みでたイワレビコは、冷めた表情で振り返った。そして剣を抜き、胸の前に突き出す。
「さあ、みつみつし久米の子らよ。頭椎と石椎を持て、今こそが撃つ時だ!」久米兵達は服の下に忍ばせておいた剣を抜いて八十健を襲撃した。
一気に酔いが覚めた頭領が「貴様ぁぁぁ!!騙しやがったな!!」頭領が怒り狂ってイワレビコに襲いかかってきたが、イワレビコは剣を構えることなく鞘に納め、一歩下がり、ミチノオミに命じていた。
「殺れ」
華奢なミチノオミが瞬殺し、頭領の遺体を念入りに斬り散らす。
その間に八十健はもろともに撃ち殺されたのです。
イワレビコが夕飯を食べられなかったのは言うまでもない事ですが、ミチノオミはそれを心配して言われびこを覗き込む。自分のせいだとは思いもよらないミチノオミだったのです。
もともと備わっている「強さ」とは時に残酷です。ミチノオミの様に顔も知性も腕っぷしも良い人は、他人がどこか弱いことが理解できません。本当は感情的に残念なことがミチノオミの弱さなのだけれど、自分が強い事を自分が「えらい」と思わなかった事でかろうじて愛されキャラになっているのかもしれません。
現代に当てはめてみると、体格が良くて学校では乱暴者だった人が社会に出ると暴力なんて通用しないし、上司から見て生意気だと逆にいじめられたりするのです。
この時にいじめてくれる人が本当は「神様」なんです。暴力で解決するのではなく、相手のことを考える様に仕向けてくれる上司に感謝してくれた時に、道が開けたりするのです。
ミチノオミは威張ったりすることもなく謙虚だったので、問題にはならなかったのでしょう。
自分のことを明らかに眺めることは大事なことですね!!「明らかに眺める=あきらめる」
次の展開を乞うご期待!!
【プリンセス香龍美術館】
今回の絵は「八岐大蛇(ヤマタノオロチ)の1匹」・・・s30号の須佐男命の八岐大蛇退治を描いた「愛の力で道を拓く」の八岐大蛇の1匹須佐之男命の一撃をくらい傷ついている蛇。この尾っぽから三種の神器の一つ神剣「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」が出てきます。
だんだん良くなる!未来は明るい!!
皆様に湯水の如く良き事が起きます!!
香龍アートサイトcreema
https://www.creema.jp/c/princess-koryu
「アートアクセサリー」サイトminne
https://minne.com/@koryu4976
参考文献/「ラノベ古事記」小野寺優、KADOKAWA
参考文献/「眠れないほど面白い日本書紀」板野博行、三笠書房、王様文庫
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