大国主の試練に似てる神話がある!?「日本vsモンゴルのゲセル神話」〜「古事記外伝」35
そもそも、「大国主」という名前は後からついた名前で、最初は「オオナムチ」という名前。幼少期から顔がイイというだけで80人もいた「八十神」という兄達にいじめられていたんです。これも大国主になるための試練ですが。。。
国宝級笑顔の書道絵本画家Princess香龍です❤️
さらに酷い試練が待っていました!!
【日本神話】
まだ子供だったオオナムチ時代に、兄弟のイジメは80人分の荷物を持たせたり、パシリみたいにこき使うなど可愛いイジメだった。ところが、絶世の美女との噂の八上姫が80人の求婚よりも、まだ見ぬ幼いオオナムチの方が良いというのでブチ切れて、オオナムチは80人の兄弟達に2回も殺される。本当なら話が終わっちゃうけど、力の強い天つ神のカムムズビ神などによって蘇る。
これで終わるかと思いきや、八十神達から逃れる為にこの時代最強といわれたスサノオの元に行けと言われて訪れてみると、スサノオの娘と出会い、一目惚れしてまぐわう。一人娘を奪われたスサノオは激怒して試練と称して蛇の部屋とかムカデの部屋に入れる。その度にスサノオの一人娘のスセリヒメが援助して難を逃れ(命からがら)結婚する。結婚の祝いに「オオナムチ」から「大国主」の名前をもらい、スクナビコという強力な助っ人と国造りをすることになる。
【モンゴルのゲセル神話】
英雄が蛇の洞窟に、次に蟻の洞窟に、次にシラミの洞窟に、それから蜂の洞窟に行かされ、さらに海と火に投げ込まれ、最後に槍で刺し殺されそうになるが、いずれも無事に切り抜ける。という神話。
難題クリアーの話の一種で、娶ろうとする女が助けてくれることによって成功するという筋は、ギリシア神話のイアソンとメディアなどにも見られる。スサノオのヤマタノオロチ退治にもクシナダヒメを櫛に変えて変えて髪にさしたという、助力モチーフの変形が出ている。因みにこの「オオクニヌシの試練」は「日本書紀」にはない。。。オオクニヌシがヒーローに描かれているのは天皇の直系としてはやや外れているからなのかもしれない。天照大神の直系のニニギノミコトの系譜を表すにはカットされちゃった部分なのです。
種の保存、種族が繁栄する為には多くの子供をつくって増やさないと絶滅してしまいます。それは古今東西、植物に至るまで全ての生き物の営みです。動物達に見られるように、メスを巡ってオス同士の強さ比べは必須なのです。強い種族じゃないと生きられないのですから、威嚇して相手に攻撃するのも、どれだけ美しい毛並みを見せるのも雄の役割です。
力の強いオスで子供を作る事が最重要事項です。美しくて、強い事が求められるのです。
なので、スサノオの一人娘によわっちい「オオナムチ」のままでは許可できないのです。スサノオはオオナムチを見た時に「シコオ」と呼んでいました。ブサイクな男という意味です。
試練によって力を得た「オオナムチ」は「大国主」となって今まで散々いじめられていた八十神を瞬殺して、国を統一していきます。
誰もが憧れるような人じゃないと国は治められないですから!とは言っても、ただ強いだけではなく、女性にモテなくては子孫を残せない。やはりどちらも兼ね備えるには、メスの力を借りるという件は必須項目なのでしょう。
女性も、自分のお腹を痛める子供を授かるのですから、ブサイクはお断りなんです!!それは遺伝子レベルで組み込まれているから、八十神達が選ばれなかったのです。
選ばれないのを子供のオオナムチに仕返しするのはお門違いも甚だしいのです。
そして、試練を乗り越えるということで、「覚悟」を見せる事が大事だったのではないかと思われます。
奥が深い!!深すぎる!深さ50センチ!!?やっぱり神話は面白い!!
まだまだ不思議な神話のシンクロは続きます!次回をお楽しみに!!
だんだん良くなる!未来は明るい!!
皆様に湯水の如く良き事が起きます!!
香龍アートサイトcreema
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「アートアクセサリー」サイトminne
https://minne.com/@koryu4976
参考文献/「眠れないほど面白い日本書紀」板野博行、三笠書房、王様文庫
参考文献/「ラノベ古事記」小野寺優、KADOKAWA
参考文献/歴史群像「古事記/記紀神話と日本の黎明」、学研
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