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睡眠の質が変わるとは

幼少期の私に、母はなぜかこの小さなヤクルトをよく与えた。

(ヤクルト本社公式サイトよりお借りしました)

冷蔵庫の中には必ずと言っていいほどいつもあり、お風呂上がりには毎日ヤクルトを飲んだ。

小さな幼子に量がちょうど良かったのか、栄養があると信じて与えていたのか。。

アルミのフタははがさずに、小さな穴をプチュっと開け、チューチュー吸いながら飲むのが我が家流であった。

そう飲むように教えられた。

あ、今思い出した。

確か昔少しの間、母はヤクルトに勤めていたことがあったと言っていたなぁ。

なのでそんなヤクルトは、家にはもちろん、出掛ける時も必ずと言っていいほど、母のバッグの中には私と姉の分のヤクルトがいつも入っていた。

私の父は寿司職人で、地元ではまぁまぁ有名な寿司店に勤めていた。

なので父のお休みはもちろん平日で、よっぽどの高熱でも出ない限り私たち子供は学校を休むことは許されなかったので、家族でお出掛けなんてことはほとんど無い家庭だった。

しかしあれは夏休みだったか、、。

珍しく、父と母と姉と私の4人でお出掛けしたことがあった。

私がまだ4〜5歳くらい?
姉は10〜11歳だったかなと思う(ウル覚え)。

どこに出掛けたのかも覚えていないが、交通手段に使った地下鉄はやたら混み合っていて、私はそれだけで怖くて仕方なかった。

人混みの中、父、姉、私、母の流れで電車を待っていて、せっかちな父は来た電車に『乗れ乗れ』と人で揉みくちゃになる中、まず姉をドアの中に押し込んだ。

しかしあまりにも人が溢れていて、姉だけが中に入れられたまま、電車のドアは閉まってしまう。

私からはもちろん姉の姿は見えない。

母が『あぁ!』と声を挙げたが時すでに遅し。

電車は発車してしまった。

『姉が電車に連れ去られた!!!』

慌てる両親を見て、幼い私はそう理解した。

姉はどうなったのか、どこへ連れて行かれたのか、もう一生会えないんじゃないのか、、。

『おねえちゃ〜ん、おねえちゃ〜ん、うぇ〜〜ん〜』

めちゃくちゃ怖かったのを覚えている。

そして滅多に怒らない母が父に対して文句を言っていたことも。

泣きじゃくる私をなだめながらヤクルトを与える母。

私は号泣しながらチューチュー。

どんな場面であれ、出されたものは飲む。

飲まないといけないような気になりながら、私はチューチュー飲んだ。

記憶があるのはそこまで。

それからどうやって姉と再会できたのか。。

当時は携帯電話などもちろん無く、異常事態に気付いた姉が、とっさの判断で次の駅で降りたのか。

比較的すぐ会えることが出来たので、たぶんそんな感じだったのではないかと理解している。

再会できた時の光景でなんとなく覚えているのは、ひとり電車に詰め込まれた割には全く動じる様子もなく、泣きじゃくる私を見て笑う姉の笑顔。

『何泣いてるの?』と言わんばかりのその余裕の表情に、子供心に『おねぇちゃんすげー』と思ったものだ。

大人になってから、あの時の心境を聞いておけば良かったなと今さら思う。

電車押し込み事件。。

あの笑顔は強がり?
きっと不安だったよね。
怖かったよね。

知らない大人に囲まれ、ぎゅーぎゅー詰めにされ、きっと怖かったに違いない。

せっかちで頑固じじぃだった父親にも聞いておけば良かった。

ねえ、あの時反省した?笑

まぁふたりともお星さまになっちゃったから、もうそんな思い出話を聞くことも出来ないけれどね。

これが忘れもしない、私にとって一番悲しくて切ないヤクルトの味、である。

お年頃となった私は、『ヤクルトは子供の飲み物』なんて概念を持ち、またいっとき『ヤクルトは砂糖の塊だ』なんて噂を耳にしたりして、素直な私はそんな噂話を心底信じ、あんなに愛飲していたヤクルトを気付けば食生活から完全に排除していた。

で、ここからが本題。笑

そんな私が思いがけずヤクルトを口にすることになる。

車椅子を押し、通院介助していた母のかかりつけの内科クリニック。

待ち時間の間に、突然低血糖の症状を起こした私。

心身共にやたらハードな日々を過ごしていたので、疲れが溜まっていたのだろうか。

奥にひっそりと自販機が備え付けられていることは知っていた。

『これは何か甘いものを入れないと』と、自販機の前まで行くとそこには懐かしいヤクルトが。

“懐かしい”とはちょっと違うかな。

昔の風貌からかなり変化を遂げ、ちょっとお洒落な感じになっていて、しかも何種類もある。

私は一番小さなものを母の分と2本購入。

うん10年ぶりにヤクルトを胃袋へ流し込んだ。

甘味がきつかった当時の味に比べたら、かなりスッキリとしたお味でとてもヘルシーな感じで美味しかった。

ヤクルトのおかげでなんとか体調は元に戻り、無事に家に帰り着くことができ、私はこのことを記事にした。

その中で、前々から気になっていた“ヤクルト1000”のことを書き、愛飲しているという noter さんからのコメントで、とても良い商品だということを知る。

長年睡眠障害のある私。

何時間も寝付けないことは日常茶飯事、しかも朝方4時5時6時と何度も目が覚めちゃったり…、なかなかの睡眠の質の悪さの持ち主である。

「睡眠の質向上」と謳っている“ヤクルト1000”が CM で流れ出してから、ず〜っと気にはなっていたのだが、『ヤクルトごときでそんなことある?』と半信半疑、いや、ほぼ不信感を胸に抱いたままズルズルきていた。

しかし今回自販機で買ったヤクルトを飲んだことキッカケで、『もしそれがホントのことなら試さないわけにはいかない』と思い、1本150円もする“ヤクルト1000”をまずは6日間試してみた。

私にしてみたらかなりの散財。

しかし、である。

『…ん?』『なんか眠れてる?私』

『いやいや、気のせいかも知れない』
と思いつつ、そのあとまた6本セットを購入。

『これは単に疲れているだけ?』

そんなことを思いつつも、疲れている時こそ頭がフル回転で眠れなくなることが多い私。

6本セットを購入すること3回目にして、その頃には
『あれ?これ、やっぱり改善されてるよね?』
と、疑念が確信に変わったのである。

眠りに落ちるまでこれまで2〜3時間はかかっていたのが、ここ最近は1時間以内には眠れるように。

眠れるアプリで音楽をタイマーにセットして聴きながら寝ているので、それが終わるまでに眠れているのが何よりの証拠。

今までは2時間タイマーにしていても、音楽が終わってしまうのを確認していたから。。

そして朝も何度も目覚めていたのがほとんどなくなり、眠りの質が変わった決定的な証拠は、
何と言っても圧倒的に眠りの深さが違うと感じたことであった。

朝起きた時に、『あ〜ぐっすり寝た』という気持ちになれたことは、正直自分でも驚いている。

ということで、“ヤクルト1000”はどうやら私の身体にあっていると断言していいみたいだ。

幼少期、ほぼ毎日飲んでいた(飲まされていた)ヤクルト。

この歳になって再びまた毎日飲むことになるとは…。

あの時低血糖を起こしていなければ、こうはなっていなかっただろう。

人生って何が起こるかわからないね。

だから人生っておもしろい。



最後までお読みいただき有難うございました♪

ではまた。        Tomoka (❛ ∇ ❛✿)

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