未だに感じてしまう不快感、青と緑に救われて
かかりつけの病院=勤めていた病院
一昨日は乳腺外科の定期受診日だった。
その日にあわせて、この前受けた健診でのバリウム検査で異常が見つかったことを受け、消化器内科も予約外で受診をした。
その病院は、長年(と言っても10年足らず)勤めていた勤務先である。
その勤務先の健康診断のマンモで影が見つかり、そのまま院内の乳腺外科で診てもらい、精査の結果悪性腫瘍と診断された。
手術を計3回受け、ホルモン治療を継続中である。
それまでにも膝の手術や喘息や、今年に入ってからは大腸ポリープや卵巣嚢腫再発など…。
精神科を除く色々な診療科の先生にお世話になっているという訳だ。
その病院を退職した理由は適応障害。
適応障害の原因と考えられるものは主に〝ストレス〟だという。
その頃のストレスの原因
今となって私自身が思うその原因は、割合で言うとざっとこんな感じだ。
①〝蓄積されていた職場の人間関係からのストレス〟が50%
②〝日常的に続くハードな仕事内容からのストレス〟が30%
③〝がんサバイバーになってしまったことへのストレス〟が20%
①と②の間で重なる部分もあるのでなんとも言えないのだが、職場でのストレスがほぼ原因だったことは確かである。
仕事内容は大変だったが大好きだった。
だからこそパワハラを受けても、辞めたくない一心で続けることが出来ていた。
勤めていた期間の前半はある看護師から、後半は主に同じ職種のサブリーダーから。
彼女達は古株の仲良し(上辺では)。
そんな彼女達のモンスター級の毎日続く支離滅裂な言動や仕事の妨害、完全なる無視など…。
そんなものに対して、なぜそこまでされないといけないのか分からなかったし、私には自覚できていない欠点がそれほどあるのかと、自分に対しての不信感が生まれるようになっていた。
そして心をやられる
勤務中は色んなことがあった。
仕事が好きだということもあり、患者さんファーストと思う余り、上の言いなりになり過ぎてしまった。
それはリーダーやサブリーダーだけではなく、課長や次長といった肩書きをもったお偉いさん方も、頼みやすい私だからという浅はかな理由で無理難題を持ちかけてきた。
とにかく誰かが辞めた穴埋めのための異動が多く、さらに診療科の掛け持ちをよくさせられていたのだ。
そんなハードな仕事内容と長年続いたパワハラ、スタッフを守れない職場体制に、私はとうとう心をやられてしまったのだ。
未だに具合が悪くなる
半年間の休職を得てそのまま退職となったので、その病院で働かなくなってからもう1年以上経つことになる。
しかしその病院へ一歩入ると、未だに落ち着かない私がいる。
そして必ず身体がだるくなる。
一昨日もそうだった。
ズドンと下に落ちる感覚。
息も少ししづらい。
休職する前の最悪な身体の不調をふと思い出す。
あの時は本当につらかった。
このまま死んでしまうのではないかと本気で思った瞬間もある。
病院へ来て具合が悪くなるのは、モンスター達に会ってしまうのではないかという不安からだ。
そう、私を退職に追いやったモンスター達は未だに仮面を被りながらその病院で仕事をしているのだ。
その時のことを思い出してしまい、それが不快感となって私の身体に現れてしまう。
理由は明確であった。
毎月通院しているのだが、その症状はなかなか無くならない。
転院も考えなくはない。
しかしあまりにも色々な診療科で診てもらっているので、正直、他院へ移る気になれないのだ。
外の空気を吸いに
消化器内科の診察は予約外にも関わらず、比較的早くに済んだ。
コロナが理由で、受診される患者さんも以前に比べると数は減っているのだろう。
今のところ、モンスターに出会わずにいる。
だが気を抜くことは出来ない。
院内で時間を潰すのはあまりにもリスクが高い。
乳腺外科の予約時間までかなりの空き時間があったため、私は病院を一旦出て、近くの公園に足を運ぶことにした。
平日だったこともあり、公園はガラガラ状態。
私はベンチに座り、ひとり時間を楽しむことにした。
とても良いお天気。
気分があがる。
空の青や、草木の緑、鳥のさえずりなどが、私の心にスーッと溶け込んでいく。
その感覚は、仕事を辞めてからとても強くなり、その度に目が、体が、心が喜んでいると実感する。
目が見えることに感謝。
自分の足で歩けることに感謝。
耳が聞こえることに感謝。
私が持つ全ての運動機能と五感に、改めて感謝する瞬間である。
青と緑に救われて
すると、さっきまでの不快感が嘘のように消えていることに気付く。
すごい…。
青と緑に救われている私。
生きていると実感できる私。
消化器内科は来週胃カメラで精査することになった。
結果はどう出るか分からないが、今はそんなことでクヨクヨしても始まらない。
公園でパワーをもらい、午後の乳腺外科の診察を受けた。
主治医の先生の顔を見ると、やはりホッとする。
採血結果も異常はなく、重ねてホッとする。
会計を済ませ、病院を出て、またホッとする。
ここのところ、何ヶ月もモンスター達に会わずに済んでいる。
彼女達にばったり会ったとしても、微動だにしない心が欲しい。
病院へ足を運んでも、大丈夫な身体になりたいと願う。
そんな日はきっと、必ず来ると信じている。
彼女達を許せる日が必ず来ると、私は信じている。
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