初めて身体を重ねたとき
今までで
一番気持ち良い
って
思った
お互いに
貪りあい
求めあい
週に一度の逢瀬では
足りぬ
お互いの欲をぶつけあい
気持ちを与えあう
毎日
一緒にいるようになって
会いたい
会いたい
と
渇望していた気持ちは
落ち着いて
なだらかに滑り落ちる
けれど
お互いの欲は止まず
毎日
お互いの身体を
求め合う
私たちのセックスは
気持ち良さがあっても
楽しみでもなく
汗をかいても
スポーツでもなく
離れた二人が
「元の」
ひとつに戻るための
行為だから
彼のものが
私の中に入ると
わたしは
強烈な快感と共に
安堵をかみしめる
彼の動きが
ゆっくりになって
わたしの
一番奥に入り込む
快楽の悦びと
ひとつになれた喜びで
わたしの身体は歓びに溢れる
それでも
セックスには
果てがあるから
終わりがきてしまう
それでも
離れない
二人
彼が
耳元で
好きだ
好きすぎて苦しい
と
溢しながら
私を固く抱き締める
彼のかいなに埋もれ
息苦しさの中
私は
何をしても
どんな言葉をもってしても
わたしのこの
彼への愛を
伝えることはできないだろう
と
思っている
それほどまでに
彼への愛が深く
底が
見えないものだから