大河「光る君へ」〜清少納言の想い〜
おはようございます。
ミュルアです。
先週は、体調が悪くて、あっという間に一週間経ってしまいました。
でも、【枕草子】の誕生を楽しみにしていたので、大河ドラマは居住まいを正して拝見しました。
前回、【悲しき中宮定子】でも、ちらっと書きましたが、定子が出家した後、二条邸も炎上してしまいます。
息子藤原伊周の太宰府行きに同行出来なかった(実話です)定子の母高階貴子も、病を得て儚くなってしまいます。
そんな状態で出家しつつも懐妊している定子を清少納言は、ありったけの想いを込めて、言葉を綴り励ましたのでしょう。
学生時代、古典で初めて【枕草子】を読んだ時、こんな複雑な裏事情があるとは思ってみませんでした。
そういう事情を踏まえて、【枕草子】を今読んでみると、清少納言の定子への想いが伝わってきます。
清少納言は、登華殿の定子の元で過ごした春夏秋冬のキラキラした思い出を綴りました。
四季の移ろいや数々の【をかしきもの】は、出家し、世を捨てたとはいえ、定子の心に響き、慰めたに違いありません。
本編でも、定子が枕草子を一枚一枚読むごとに桜や蛍、もみじが舞い、とても美しい印象的なシーンでした。
ここまでを振り返ってみると、この大河ドラマは、誰かの為に想いを込めた和歌や漢詩や文章を書くシーンが多いですね。
しかも、それらは、古典文学として千年も受け継がれています。
さて、これから『源氏物語』は、誰の為に、どんな想いを込められ誕生するのでしょうか。
楽しみですが、とりあえず、もう一度最初から、違った視点で【枕草子】を読みたいと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
追記
前回の記事「悲しき中宮定子」でコングラボードを頂けました。
沢山お読み頂き、ありがとうございました。