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汚部屋育ちの弊害 ~抜け出そう!~
こんにちは。ハッピーロータスです。
人生の後半戦に入り、これからどうやって生きていこうか
模索中。
自分が何を大切にしているのか、どんなことを思って生きているのかを
クリアな言葉にしたくて、色んな思いをここで
綴らせてもらっています。
自己紹介にも書きましたが、私は汚部屋育ちです。
大学進学とともに家を出てからは、部屋の片付け方を少しずつ
身につけて、現在はほどほどの状態まで到達しています。
まだまだスッキリ快適!とまではいかず、発展途上ですが(苦笑)
汚部屋で育ったことのない方には、汚部屋で育つとどんな
影響があるか、想像もつかないと思います。汚部屋で育ったよ、
という方は、もしかするとそのことによる悪影響を自覚できないまま
暮らしているかもしれません。
ということで今回は、汚部屋で育ったことによる弊害が
どのように出てくるのか綴りたいと思います。
汚部屋で育った方には、その悪影響から抜け出して欲しい。
抜け出して、心地よい環境を自分に与えられるように
一緒に進みませんか?
そんな風に思ってこの記事を書いています。
流し台って掃除するんだ!?
大学生の頃の、アルバイト先での話です。
(私が汚部屋を脱出し下宿を始めて、数年後のことです)
私の勤務場所は、会社の中にある小さい部屋でした。
その部屋にはアルバイトの私と、もう一人ベテランの
正社員のおば様が勤務してしました。しっかりと仕事に取り組まれ、
休み時間には私に裁縫を教えてくれるような方でした。
そのおば様が、私から見ると不思議な行動をしていたんです。
その部屋には、手を洗う流し台がついていましたが、
月に1~2回、おば様がその流し台をメラミンスポンジで
こすっていたんです。
何の目的でこすってるんだろうな?と漠然と見ていたんですが、
後で思えば、流し台にたまる水垢や汚れを定期的に掃除されてた
んですよね・・・。
掃除するのが当たり前、って感覚の方からしたら
「え~!?そんなことも分からないの?」って思われると思います。
恥を忍んで言いますが、当時はそんなこと思いもしませんでした(汗と涙)
だから「不思議な行動」としか捉えられず、行動の意味が
全然分からなかったんです。
常識がなかったということなんですが、感覚として「流し台を
定期的にきれいにする」ことが身についてなかったんですよね。
定期的に掃除する感覚がない、って恐ろしい・・・
そもそも、流し台が汚れていくんだ、ってことも感覚として
なかったんだと思います。
本来なら、流し台の掃除は、正社員のおば様ではなくアルバイトの
私が担当するところですよね。でも私は、その不思議な行動の
意味が分からず、その頃はただただ眺めていたんです。
非常識だって思われてたんじゃないかと思います。
ごめんなさい。そして、恥ずかしい・・・
子どもの頃、自宅の流し台には歯磨き粉やらコップ、化粧品、石鹸、
ハンドクリーム、ヘアスプレー、よく分からない雑貨、などなどがぎっしり置かれていました。いつ掃除してたんだろう?
掃除してなかったのかなあ?してなかったんだろうな(謎)
そんな状態なので、流し台は放っておいたら汚くなるもので、
定期的に掃除するものなんだ、という発想や感覚がなかった
んですよね・・・(泣きたい)
そんな家の状態を漠然と「嫌だな」とは感じていましたが、
具体的に何が嫌なのかも自分では分からず、「流し台を掃除して
綺麗にしたいのにできない/できてない」っていうところまで
意識化できてなかったんです。今思えば。
タッパーは洗わなくていいの?
またある時。これも、汚部屋を抜け出した後のことです。
知り合いがたくさん料理を作って持ってきてくれて、
それを私の家のタッパーに詰め替える、ってことがありました。
その時、知り合いが私の家の空のタッパーを手に持って
「このタッパー、洗わなくていい?」って聞いたんですよね。
すみません、この質問の正解が未だにはっきりとは分からないんですが、
こう聞かれた時、焦りました。
え~?タッパーって、普通は使う前にもう一度洗うもんなの~?
それとも、見たところ汚いから洗った方がいいよ、って言われてるの~?
質問の形式だけど、「洗ってよ」って言われてるの~?誰か、教えて~!?
おそらく私の頭の中では、こんな疑問が瞬時に駆け巡って、
挙動不審だったと思います。で、「う、うん。洗わなくていい」
と答えて、また「この答で良かったんかな(汗)」
「やっぱり普通は洗うもの?」とキョトキョトするっていう状態でした。
数十年たって冷静に、客観的に考えてみると、あの質問は、
「このタッパー、最近使ってる?もし、しばらく使ってないんだったら
一回洗って使った方がいいのかな。そのあたり、全然気にしない人も
いるし、どうなんかなと思って」っていうような意味合いの質問
だったんじゃないかなあ、と私なりに解釈しています。
もし、皆さんがこの質問されたら、どう答えますか?どう感じますか?
単に私の考え過ぎでしょうか。
日常生活の中で身につくもの
日常生活の中で、私たちは色々なことを身につけます。しかも無意識に。
朝起きて、服を着替えて、パジャマと布団をたたみ、食事をして歯を磨く。
食事の後には食器を流し台に運び、洗い物をし、器が乾燥したら棚に戻す。
食事を作る時にも、食品の保存の仕方や扱い方、調理用具の使い方、
ゴミの後始末の仕方、など様々な細かいお作法があります。
(お作法という言葉は、「やり方」というくらいの意味で使ってます)
お風呂やトイレの洗い方、机や棚、床の掃除の仕方。庭のお手入れや
ベランダ掃除、等々。細かいことを挙げれば、キリがありません。
毎日の生活の中で繰り返されるこうした行動が、無意識のうちに
身についていって、常識といわれるようなものになっていくんですよね。
とはいえ、それぞれの家の細かいお作法は、おそらくちょっとずつ
違っています。生活の中の細かいお作法は、友達の家に遊びに行ったり
泊まらせてもらったりしたら、一部垣間見ることができるでしょう。
でも、本当にプライベートな部分は、一緒に暮らしてみないとなかなか
分からないんじゃないでしょうか。
だから、何が常識、正解なのか、実は案外分からないのかも?って
思ったりもします。
気持ちの良い暮らしのお作法が身に染みてるか
私は、机の片付けはこうあるべき、とか、洗い物はこうするのが正解、とか
正解を追い求めたいわけではありません。
きっちり正しいことをしたいわけではなく、人間が人間らしい生活をする
ことが気持ち良い生活だって感じる方なので、家で何気ない日常を過ごす中、気持ちの良い暮らしのお作法を「特に意識してないけどそうしてるな」
ってレベルで実践できてたらいいな、と思います。
つまり、良いお作法が身に染みてるといいなってことです。
子どもたちにも、気持ちいいと感じられるような暮らしのお作法を、
身に着けていって欲しいなと思っています。大げさかもしれませんが、
それは生きていく上での無形の財産になると思うからです。
子どもの頃に汚部屋ではなく整理整頓された部屋で育った人は、
そういった気持ちの良い暮らしのお作法を、無意識のうちに身につけて
いるものなんでしょうか?親御さんが意識して子どもに教えたり、
意識せずとも一緒に片付けや掃除等をする中で、身に染みていく
もんなんでしょうか。
子どもの頃に、そうした暮しの中でのお作法をあまり身につけられなかった私は、汚部屋脱出後に自分の暮しを快適にすべく、かなりの時間と労力を
使って、試行錯誤しながらやってきました。(試行錯誤については、
またの機会に綴りたいと思います。)
気持ちの良い暮らしのお作法を通して、気持ちの良い生活空間を作り
暮らす。それって、自分や家族を大事にすること、ひいては人間の尊厳に
つながることだと思います。
汚部屋暮しを脱出したいと思っている方。まずは、日々の生活の中で
自分が気持ちの良いやり方をできてるか、意識してみませんか?
一緒に抜け出しましょう!自分の尊厳を守りましょう!
あなたには、その権利があります。
抜け出したいって方、こころから応援しています。
おわり