菩薩の願い

全空間に住する全ての衆生に私自身を捧げ奉る。

私は私の全てを用いて衆生に奉仕したい。

私の全ての修行の果報を用いて。
衆生の全ての願いを成就し得たい。

私は衆生の贄でありたい。
我が身は幸福を生み出す祭壇となり。
我が心は幸福を生み出す紫煙となり。
我が魂は幸福を生み出す香となる。

私は衆生の幸福を成就し得たい。
私は衆生の望みを叶えたい。
私は幸福の礎となりたい。

衆生の望むままに我が身は委ねられる。

飲食を求める者の為には飲食となり。
財宝を求める者の為には財宝となる。

不滅の財宝と財貨の雨を降らし。
飢えと貧困を滅ぼしたい。

幸福を求める者の為には幸福となり。
安らぎを求める者の為には安らぎとなる。

私の身は衆生の欲するままとなる。

私は全空間に住する衆生の為に一切を捨て去る。

衆生救済のため。
我が幸福の一切は衆生に捧ぐ。

衆生の苦しみを取り除くため。
私は誰よりも苦しみに瀕する。

一切の救いを求めて。
私は誰よりも修行する。

衆生の為に。
我が身と命と心と自己とを残らず捧げ奉る。

それゆえ一切衆生は我が功徳の幸福に預かる者たれ。

誰であれ。
私に触れた者は皆幸福となれ。
何であれ。
私と関わった者は皆静安となれ。

如何なる理由があろうとも。
私が原因で誰かが傷つくようなことは。
決してあってはならない。

衆生に与えるべきは幸福であり。
衆生から取り除くべきは不幸である。

ゆえに私と関わる全ての者は幸福であることを願う。

そして私に関わる全ての者は苦しみから解放されることを願う。

私は衆生の幸福を願う。
それに伴い衆生に限りない智慧の果報を授ける。

私は衆生の為に全てを捨て去る。
私は衆生の為に今生の命を犠牲とする。

私の命は一切衆生に捧げ奉る。

拠る辺なき者の拠る辺。
旅行者の隊長と私はなりたい。

病人の医薬となり。医者となり。その看護人でありたい。

私は衆生の幸福を成就し得たい。

全空間に住する全ての衆生に一切全ての幸福を与えたい。

それが菩薩の願いである。